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2007.3.29(木)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
レンズ越しに見た「東京」

東京都写真美術館
「TOKYO マグナムが撮った東京」
 1947年、ロバート・キャパらの発案で始まった写真家集団「マグナム・フォト」。不正確な使われ方をしていた写真作品の状況に異を唱え、写真家の意向を尊重し、作品に対する権利と自由を守り主張することを目的とし創設された。今年で60年を迎え、現在50人を超える会員はドキュメンタリーや広告など様々な分野で活躍を続けている。今展は、マグナムの写真家たちが戦後日本を訪れ撮影した「東京」を紹介、50〜2000年代の時代別に展示された写真や映像約150点で、東京の過去と現在をたどる。(5月6日まで)

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バート・グリン(61年)。読売巨人軍・長嶋茂雄選手(当時)。それぞれの時代を象徴するようなニュース性の高い作品も多い。

クリス・スティール・パーキンス(03年)。現代の「東京」を切り取った作品も。

 ■ブルース・ギルデン「新宿」(99年)

 ニューヨークの美術館で見た東洋の美に感動し、いつか日本に行きたいと思っていたギルデン。しかし来日が現実となり、いざ足を踏み入れたその地は、思い描いていたものとはちがっていたという。清廉な美しさはなく、雑踏と化した景色がそこにはあった――90年代、今から10年ほど前の東京である。

 しかし彼の興味はすぐさま、やくざや暴走族、ホームレスといった日本の「今」へ移行した。ホームレスが飼っていたカラスを偶然見つけ、シャッターを押したというこの1枚は新宿の繁華街で撮影したもの。人間を怖がらないカラス、カラスを怖がる人間におかしみを覚えたと撮影当時を振り返っていた。

 今回は37人の写真家が撮影した「東京」が並んでいる。現マグナム・フォト会長のスチュワート・フランクリンは、日本の首都であり、政治経済の中心である東京を「常に変化を続ける、エネルギッシュで眠らない都市」と表現した。

 写真はすべて©Magnum Photos Tokyo

(2007年3月29日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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