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2007.5.16(水)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
庶民の暮らし いきいきと

たばこと塩の博物館
「風俗画と肉筆浮世絵」
 富裕層の特権だった絵画の楽しみが、庶民にまで広まりをみせた江戸時代。町の景観や歳時、遊郭など、日々の暮らしぶりや理想郷・桃源郷を主題とした「風俗画」が多数、描かれた。今展は、さまざまな画題を肉筆で描いた風俗画を中心に所蔵品約60点を前後期で紹介。屏風や絵巻、「喫煙」や「塩」に関する絵も交え、当時の暮らしをたどる。(7月1日まで)

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観桜の図(19世紀後期)油彩で描かれた風俗画。遠近法がとり入れられている。

紅毛人の図(19世紀前期)オランダ人の男女を描いた掛け軸。男の手には素焼きのクレーパイプが見える。

 風俗図屏風(びょうぶ)(17世紀後半ごろ、部分)

 庶民が絵画を買い求めるにつれて需要が増し、庶民の中からも腕のいい絵師(町絵師)が多く誕生した。そして、それまでは主題になりにくかった「日常」を取り上げた絵が多くなった。

 遊興にふける人々、祭りの太鼓に集う子供たち。この屏風絵にも、さまざまな日常が重なり合うように描かれている。その一部、黙々と葉タバコを刻む職人。奥には小さな文字で「延宝六年」(1678年)と書き込まれた大福帳が見える。人々の喜怒哀楽の表情や着物の柄に至るまで、多彩な色と細密な描写で表現。庶民がいきいきと暮らしていた当時の様子を鮮やかに伝えている。



(2007年5月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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