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2007.6.6(水)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
器を彩る金色の光沢


中近東文化センター付属博物館
「魅惑のペルシア陶器」
 「ペルシア」の名で知られるイランは、かつて中近東有数の陶磁器生産地であった。三千年以上前の生産開始から、独自性を確立する10世紀前後までに焦点をあて、「ペルシア陶器」誕生の背景をたどる。色彩豊かな製品のほか、遺跡から発掘された破片など約170点を展示。東西交渉の歴史もふまえて紹介する。(7月8日まで)

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 多彩釉人物文蓋付方形容器(前二千年紀末ころ)。小さな脚のある容器で、描かれている人物像は武器を持っていることから戦士だとされる。

白地黒彩双鳥文鉢(9〜10世紀)。「自由」を連想させる鳥のモチーフは、当時数多く製作されていた。鳥の頭部、羽、足を文字に見立てることもできるという 。

 褐色ラスター彩女人文鉢(10世紀)

 中国からの輸入品を模倣した白釉陶器に、ラスター彩と呼ばれる顔料で彩画を施している。ラスター彩は銀と銅の配合によって、赤から金色まで色調が幅広く変化し、焼成後には金属のような光沢を放つ。

 当時、中東で栄えたアッバース朝では、産業や貿易の発達で都市文化が繁栄。新たな支配階級の登場で陶磁器の需要も増加し、中国の陶磁器にも刺激を受けて技術が発展した。

 動植物を大胆にあしらったデザインや色彩の多様性は、大正時代以後、日本でも絵画の題材や茶会の道具として用いられるなどして愛された。



(2007年6月6日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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