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2007.8.22(水)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
舞台史変えた「前衛集団」


東京都庭園美術館
「舞台芸術の世界」
 20世紀初頭、ロシア人興行主セルゲイ・ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)が、芸術の都パリを席巻した。職人が描いた画一的な背景の前で単調な踊りを繰り広げるばかりだったバレエの舞台を、彼は踊りと音楽、美術が一体となった「総合芸術」へ進化させた。演劇やオペラなど、舞台芸術全般に多大な影響を与えたバレエ・リュスの活動とその後の広がりを、デザイン画や実物の衣装、再現映像など多彩な資料を交えて紹介する。(9月17日まで)

アレクサンドル・ブノワ 「バレリーナ」の衣装

ナタリア・ゴンチャロワ 舞台デザイン
 ナタリア・ゴンチャロワ 舞台デザイン(オペラ=バレエ「金鶏」より)=14年、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵

■バレエ「ペトルーシュカ」より(写真右)アレクサンドル・ブノワ 「バレリーナ」の衣装(サンクトペテルブルク国立演劇音楽博物館蔵)(同左) 「バレリーナ」の衣装デザイン(ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵)

 舞台を構成する要素に等しく重きをおく革新的な発想が生まれた背景には、作曲を学び、美術評論活動もこなしたディアギレフの芸術全般への深い造詣(ぞうけい)があった。サンクトペテルブルクのカーニバルを舞台にした「ペトルーシュカ」(11年初演)は、画家ブノワが美術、気鋭の作曲家ストラビンスキーが音楽を手がけたバレエ・リュス初期の代表作。「ロシア的」な演目が西欧の人々の目にエキゾチックに映ったことも、成功の要因だった。

 写真はすべて©ADAGP,Paris&SPDA,Tokyo,2007

(2007年8月22日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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