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2007.9.26(水)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
美術の「今」見つめた軌跡


国立新美術館
「安齊重男の”私・写・録(パーソナル・フォト・アーカイブス)”1970――2006」
 三十数年にわたって現代美術の現場をカメラに収めてきた「アート・ドキュメンタリスト」、安齊重男さん(68)。インスタレーションのように、限られた時間と場所にのみ存在した作品を撮影したものも多く、現代美術の歩みをたどる貴重な記録として注目を集めている。国内の展覧会を中心に、美術をとりまく空気や作家の素顔を間近で見つめた約3千点を一堂に展示する。(10月22日まで)

「現代美術の動向」 「コルビュジエを抱く安藤忠雄」
 「菅木志雄、現代美術の動向、京都国立近代美術館、1970年7月6日」

 「コルビュジエを抱く安藤忠雄」
 (写真はいずれも©ANZAI)

■展覧会場風景

 巨大な壁を埋める写真の中に、特別な1枚はない。「現代美術の断片」を記録し続け、長い時間をかけて蓄積された圧倒的な「量」が、他に類を見ない固有の世界を形作っている。

 作家の元に通って信頼関係を築き、面白いと思った光景にカメラを向けてきた。展示空間や観客の様子も含め、一定の距離を置いて作品をとらえた、「観察者」の視点に徹した写真が多い。「自分は写真家ではなく、現代美術の伴走者」と語る安齊さんの根底には、自らが表現者である前に、美術への深い愛情と作家に対する敬意がある。

(2007年9月26日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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