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2007.10.10(水)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
リッチでスマートでモダン


世田谷美術館
「福原信三と美術と資生堂展」
 資生堂初代社長・福原信三(1883〜1948)は美術との深い結びつきでも知られている。広告宣伝を扱う「意匠部」を創設し、「資生堂ギャラリー」を開設するなど「リッチでスマートでモダン」という今も受け継がれている資生堂の企業イメージを打ち立てた。福原氏の写真作品や富本憲吉ら交流のあった作家の作品、商品デザイン・広告、企業コレクションなどで、「美術と企業」の在り方を検証する。(11月4日まで)

 福原信三「博労」、1913年。
 写真集「巴里(ぱり)とセイヌ」より。写真家としても活躍した福原。「写真芸術」を発刊するなど、日本写真界に大きな業績を残した。
 いずれも資生堂企業資料館蔵。

■「過酸化水素粉歯磨(小型ウィンドウバックポスター)」、1927年。

 欧米の文化に触れてきた福原の教養やセンスは、商品パッケージや広告デザインにも反映された。留学時代から交流のあった画家の川島理一郎、人気デザイナーだった山名文夫らを意匠部へ招き、インパクトを重視した余白の多いデザインを多用するなど、モダンな広告を生み出した。

 アール・ヌーボー調で描かれた女性。左上に描かれた「花椿」マークは、大正時代の福原のスケッチをもとに意匠部などが案を重ね、山名が現在のかたちに完成させたという。「日本の生活に豊かさを」という思いとともに、現在の商品にも使用されている。

(2007年10月10日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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