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2007.11.14(水)更新  美・博ピックアップ
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美・博ピックアップ
妥協なき美の求道者


三井記念美術館
「安宅英一の眼 安宅コレクション」
 かつての総合商社・旧安宅産業が収集した東洋陶磁約千点からなる「安宅コレクション」。中国・朝鮮の作品を中心に、同産業の元会長・安宅英一(1901〜94)の審美眼と情熱によって築かれた。収集時のエピソードを交え、国宝2点、重文11点を含む126点を紹介する。(12月16日まで)


写真はすべて大阪市立東洋陶磁美術館蔵
 鉄砂虎鷺文(てつしゃとらさぎもん)壷、朝鮮時代(17世紀後半)。虎や鷺を戯画風に描いた。

 加彩婦女俑(よう) 唐時代(8世紀中葉)。墓の副葬品。

■国宝 飛青磁花生(とびせいじはないけ) 元時代(13〜14世紀)

 ふっくらと丸みを帯びたなめらかな曲線。透き通るような青磁釉(ゆう)に鉄絵の具の斑点が鮮明に浮かび上がる。九州の炭鉱主が手放したこの花器を、ある古美術商が入手したという連絡があったのは64年ごろ。会社の経営状況が厳しく、周囲は購入に反対した。が、あきらめきれない安宅は、部下に命じて個人的に資金を調達させ、2年ごしで念願の購入を果たす。

 世に言う「名品」をやみくもに集めたわけではない。人にも美術品にも「品格」を重んじた。25年の歳月をかけた収集品の数々は、安宅自身の精神を映し出す集大成ともいえる。

(2007年11月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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