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2008.1.9(水)更新  美・博ピックアップ
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美・博ピックアップ
新興都市が育んだ芸術


渋谷区立松濤美術館
「上海――近代の美術」
 1840年に起こったアヘン戦争で開港された上海は、清国の対外貿易の中心地として発展を遂げる。各地から移り住んできた芸術家たちは様々な刺激の中で新たな表現を模索し、多様な個性が育まれた。台湾・国立故宮博物院のコレクションなどから「海上派」と呼ばれた19世紀後半〜20世紀前半の作家たちの書、絵画、篆刻(てんこく)約200点を展示し、中国近代美術の魅力を紹介する。(1月27日まで、展示替えあり)

 呉昌碩(ごしょうせき)「臨石鼓文(りんせつこぶん)」(1925年、東京国立博物館蔵)。戦国時代のものとされる石刻を臨書

■沙馥(さふく)「瓜テツ綿綿図(かてつめんめんず)」(1893年、台湾・石允文コレクション)

 木陰に集まり、西瓜(すいか)を食べる幼い子どもたち。好奇心に満ちた表情が、繊細な線で生き生きと描かれている。つるの先に小さな実をつける瓜(うり)の絵には子孫繁栄の意味が込められている。

 絵画などの購買層の多くは、富を求めて新天地にやってきた庶民。吉祥の画題を扱う花鳥画や、誰もが知っている故事を題材にした人物画が好まれた。幽玄の世界を描いた伝統的な文人画とは異なる、色彩豊かで親しみやすい作品が生まれていった。

(2008年1月9日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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