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2008.2.20(水)更新  美・博ピックアップ
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美・博ピックアップ
ゆらめく光を追う父子


Bunkamuraザ・ミュージアム
「ルノワール+ルノワール展」
 印象派を代表する画家オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)は今も人気が高いが、その次男で、ヌーベルバーグの源流を生んだ映画監督の巨匠ジャン・ルノワール(1894〜1979)となると日本では父ほど知られていない。偉大な父と過ごし、作品に囲まれて育った日々の記憶は、ジャンの映画のさまざまな場面にさりげなく表れる。父子に通底する美意識を、絵画約50点、映画の抜粋15シーンの「共演」で探ってゆく。(5月6日まで)


© Photo RMN/H. Lewandowski/
digital file by DNPAC

STUDIOCANAL IMAGE.
 Collection Cine matheque francaise fonds Femis;D.R.

ジャン・ルノワール「草の上の昼食」(59年)。
大胆なヌードシーンも、父の作品を見慣れたジャンならではのもの。

■ピエール・オーギュスト・ルノワール「陽光のなかの裸婦(試作、裸婦・光の効果)」 (1875〜76年頃、オルセー美術館蔵)

 上半身をあらわにした女性の肌に差し込む木漏れ日。ゆらめく一瞬の光を、淡いピンクや紫など様々な色彩の斑点を重ねることで表現しようと試みた。当時の批評家には「腐敗しつつある肉の塊」と酷評されたが、写真が肖像画に代わろうとした時代の流れにあらがう前衛的な意志が感じられる。

 ジャンの「草の上の昼食」でもまた、女性の肌や水面で変化する光が巧みにとらえられている。人が自然の中にとけ込む姿はまさに、父の絵画を連想させる。

(2008年2月20日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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