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2008.4.2(水)更新  美・博ピックアップ
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美・博ピックアップ
近代画家と歴史の出会い


府中市美術館
「南蛮の夢、紅毛のまぼろし」
 南蛮文化を積極的に受け入れた安土桃山時代と、「紅毛」の国オランダ以外との交流を許さなかった鎖国下の江戸時代。特殊な外交環境が生んだ歴史や文化は後世の画家たちのイマジネーションを刺激し、明治から昭和初期にかけて「異国趣味」とうたわれる作品がブームになった。川上澄生、竹久夢二ら近代の画家が、西洋との出会いの歴史に思いをはせて描いた南蛮、紅毛の世界をのぞく。(5月11日まで)


 写真は部分


阿蘭陀人食事之図(江戸時代後期、長崎歴史文化博物館蔵)。
紅毛人の風俗を題材にした長崎版画
川上澄生「南蛮料理B」(1960年、鹿沼市立川上澄生美術館蔵)。
長崎版画から着想した作品(いずれも15日以降の展示)

 ■福田恵一「使命」(1925年、堺市博物館蔵)

 堂々とした体格で白馬にまたがるのは、伊達政宗の命を受けローマ法王との謁見(えっけん)を目指す支倉常長。重大な使命に緊張感と意欲をみなぎらせた顔は、常長自身が欧州から持ち帰った肖像画をもとに描かれている。行列をなす人々の衣装や持ち物の細やかな描写も時代考証に基づいているが、体や首をくねらせる表現法によってどこか甘美な雰囲気が漂い、現実とはちがう夢想の光景を思わせる。

(2008年4月2日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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