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2008.4.16(水)更新  美・博ピックアップ
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美・博ピックアップ
南国が育んだ技と美


日本民芸館
「琉球の織物」
 東南アジアや中国との交流や、亜熱帯特有の自然の豊かさによって、独自の発展を遂げた沖縄の染織。民芸運動の指導者として知られる柳宗悦(1889〜1961)は、戦前に初めて訪れた沖縄でその美しさに魅了され、仲間とともに収集した。首里や八重山の絣(かすり)、芭蕉布(ばしょうふ)、読谷山(よみたんざん)花織や紅型(びんがた)など織物を中心に、南国が育んだ多彩な技と美の作品約250点を紹介する。(6月8日まで)




御絵図(みえず)。デザイン画。この図柄をもとに、王族たちの着物が織られた。
ティサージ(手巾)、部分。読谷地方の花織。旅に出る家族の安全祈願や、愛する人への思いを込めて贈られた。

■格子に絣衣裳(19世紀)

 黄色に赤の鮮やかな色彩とトゥイグワー(鳥)のモチーフが、宮古島の明快さと美しい自然を感じさせる。素材には麻の一種の苧麻(ちょま)を使い、涼しげ。ティユイ(手結)と呼ばれる、織り機の上で緯糸(よこいと)を少しずつずらしながら自由に模様を作る独特の技法がなせる技だ。

 薩摩藩の侵略に伴い、過酷な人頭税が導入された琉球王国時代。宮古などの人々は、米の代わりに布を納めた。その苦しみと努力が、高度な染織の技術を築いたといわれる。

(2008年4月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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