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2006.8.31(木)更新  アートごころな逸品
ぬりえ美術館
きいちのぬりえ
色あせぬ魅力と思い出

きいちのぬりえ
 「懐かしいわねぇ」。来館者からため息がもれる。大きな瞳と優しい表情が特徴の、ちょっとぽっちゃりした女の子。戦後の一時期、少女たちが夢中になった「きいちのぬりえ」が、小さな館内に並ぶ。

 作者の蔦谷喜一さんは、日本画家を目指し美人画などを学んでいた。アルバイトでぬり絵を描き始め、やがてぬり絵作家の第一人者となる。皆が貧しかった時代、ぬり絵に描かれた「華やかな世界」は少女たちのあこがれだった。一袋に数枚入った「きいちのぬりえ」が、月100万セット以上売れたという。

 館は喜一さんの親族が02年に開いた。寄贈品を中心に、国内の戦前、戦後、現代のぬり絵のほか、世界22カ国のぬり絵も収蔵する。

 訪れる人は昔「きいちのぬりえ」で遊んだ40〜60代の女性が多い。絵を前にすると当時の思い出がよみがえってくるのだという。

 8枚入りの復刻版(写真、315円)は全7種。色あせない喜一さんの絵が、また多くの人を魅了する。

 (土)(日)(祝)のみ。開館時間は正午〜午後6時(11月〜2月は午前11時〜5時)。東京都荒川区町屋4丁目(町屋駅、TEL03・3892・5391)。500円、小学生100円。寄贈品は常時受け付け。
 【企画展】10月29日(日)まで「アメリカのぬりえ展」。



 
(2006年8月31日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 
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