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2006.12.7(木)更新  アートごころな逸品
五島美術館
美濃焼のぐい飲み
愛蔵品手軽に楽しむ

カメラ柄ハンカチ
 時代を超えて愛用された器の表面には、亀甲文様や十字の桧垣(ひがき)文様が白く浮かび上がる。意図的にゆがめられた形は、職人の豊かな創造性を伝える。

 鼠志野茶碗(ねずみしのぢゃわん)の重文「峯紅葉(みねのもみじ)」。桃山時代に作られた美濃焼の一種で、部分的に見られる赤茶の発色や、山道を思わせる口造りなどからその名がついたとされる。三重県の旧家にあったものが、1955年ごろ、東急電鉄の創始者・五島慶太に渡り、現在はそのコレクションを引き継いだ五島美術館が所蔵している。

 剛腕な実業家として知られる五島が、その半生をかけて熱心だったのが古美術品収集だった。コレクションには、財界人との付き合いで度々開いた「茶会」で使った道具類も多い。愛蔵の品を手軽に楽しめるよう、峯紅葉を含む美濃焼茶碗をおよそ3分の1の縮尺のぐい飲みに仕立てた(写真、5種、各3000円)。美濃に開窯する陶芸家の手によるもので、それぞれに異なった趣がある。自分好みの一点を探す楽しみも。

 開館時間は午前10時〜午後5時(入館は30分前まで)、東京都世田谷区上野毛3丁目(上野毛駅、TEL03・3703・0662)。(月)((祝)の場合は翌日)、25日〜07年1月5日休み。
 【企画展】9日(土)〜07年2月12日(月・休)、「茶道具取合せ展」。700円、大学生以下500円。



 
(2006年12月7日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 
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