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2006.12.28(木)更新  アートごころな逸品
県立神奈川近代文学館
漱石山房原稿用箋
作家気分で文したため

漱石山房原稿用箋
 赤を基調としたペルシャじゅうたんに螺鈿文箱(らでんふばこ)などが置かれた「漱石山房書斎」。鎌倉にたびたび滞在した夏目漱石の東京都新宿区にあった自宅書斎の一部を再現したという。神奈川県にゆかりのある作家の資料約100万点を有する文学館の中でもひときわ目をひく。

 特注の原稿用紙は、「漱石山房」の篆書(てんしょ)を左右から竜の頭が挟むデザインが印象的。漱石の本の装丁を担当した橋口五葉によるもので、連載していた朝日新聞の小説に合わせ1行19字詰め。新聞が18字に変更後に書かれた「こころ」の原稿では、下1字をあけて使うほど愛用したらしい。

 同館はこの原稿用紙の版木も所蔵し、「漱石山房原稿用箋(ようせん)」(写真、25枚300円)を複製したところ、幅広い年代から好評を得ている。メールや電話が主流の現代に、文豪の原稿用紙に文をしたためるのもまた一興だ。

 展示品には谷崎潤一郎らの自筆原稿(複製)もあり、加筆修正など作家の苦悩がわかる。

=おわり=

 開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は30分前まで)。横浜市中区山手町(元町・中華街駅、TEL045・622・6666)。
 ▼「露伴、茂吉、寅彦と小林勇展」を1月14日(日)まで。400円、学生200円。高校生以下と65歳以上は無料。1月8日を除く(月)と、12月28日(木)〜1月4日(木)休み。



 
(2006年12月28日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 
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