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2007.3.29(木)更新  教えてアートのいろは

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  民芸運動って?
日常にある「美」の世界
 1926(大正15)年、宗教哲学者の柳宗悦らが提唱した文化運動です。

 当時の工芸品は華美な装飾を施した鑑賞用の作品が主流でした。そんな中、彼らは、名もなき職人の手から生み出された生活道具(日用雑器や雑貨)を「民衆的工芸(民芸)」と名付け、美術品に負けない美しさがあると唱えました。各地の風土から生まれ、生活に根ざした民芸には「健全な美」が宿っていると、新しい角度から「美」を見いだしたのです。

 工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代も関係しています。失われ行く「手仕事」の文化を案じ、近代化=西洋化といった安易な進化に警鐘を鳴らしました。物質的な豊かさだけではなく、より良い生活とは何かを「民芸」を通して追求したのです。

 「旧柳宗悦邸」(写真、35年完成、06年修復)は、家の設計、室内の調度品、すべてのデザインを柳が手がけました。自ら各地方に出向いて収集した民芸品を実際に使い、慈しみながら暮らしました。「美は生活の中にある」と語った柳の思いを体現した空間と言えるでしょう。

 =おわり

解説 日本民芸館 学芸員・杉山享司さん

 【日本民芸館】
 東京都目黒区駒場4丁目(駒場東大前駅、TEL03・3467・4527)。旧柳宗悦邸は、第2、3(水)(土)に公開(要本館入館料)。4月2日まで、展示替えのため休館。

(2007年3月29日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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