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2007.5.16(水)更新  アートな仕事人

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オークショニア
 
流れを操る「船頭役」
 
身ぶりも加えて会場を仕切る馬場元さん。5月19日(土)の「近代美術オークション」に登場する予定。
 作品によっては数千万円以上するものが、わずか1分ほどで次々と競り落とされていく美術品オークション。国内外の美術品を中心とした競売を催す「シンワアートオークション」で、仕切り役を務める「オークショニア」(競売人)の一人が馬場元さん(42)だ。

 百貨店の外商を経て3年前に営業担当として入社。その際に「オークショニアもやってみないか」と声をかけられた。

 「流れ」をつかさどる重要な役割。最初はそのスピードに乗ることに必死だった。営業の仕事の合間を縫っての特訓では、同僚にもお客さん役として参加してもらい、一斉に挙がるパドル(番号札)を読み取る練習や、秒単位で上がる金額を読み上げる練習を重ねた。通勤時の電車内でも、数字をつぶやいていたほどだった。

 同社のオークションは誰でも参加できる。4月に開かれた現代美術の競売では、新しい参加者が多くいたことなどを察知し、落札には十分な時間と、より丁寧な対応を心がけた。聞き取りやすい声、語りかけるように「どうですか」と投げかける目線は、緊迫する会場の空気を和らげた。「淡々と進めるだけではなく、その都度、お客さんの様子を感じ取ることが大切なんです」

 昨年、ニューヨークであった国際的な競売会社「サザビーズ」のオークションを初めて訪れた。優雅で上品な独特の雰囲気。単に作品を購入するだけではなく、その過程をも楽しむ欧米の雰囲気に感銘を受けた。

 日本でもオークションがより身近になってほしい−−。そんな思いを胸に、壇上から作品と購入者の橋渡しを務めている。

(2007年5月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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