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2007.8.15(水)更新  アートな仕事人

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美術館広報
 
美術館の魅力を発信
松浦さん
 コレクション展(10月28日まで)の説明をする松浦さん。「紺泉ある庭師――多分のひととき」(8月31日まで)も開催中。
 雑誌やテレビ、インターネットなどのメディアには美術館の情報があふれている。東京都品川区の原美術館で広報を務める松浦彩さん(36)は、メディアを通して「どうすれば短い情報の中に美術館の魅力を詰め込んで、一人でも多くの人に届けられるか」に、日々頭をひねる。

 大きな仕事の一つが、「プレスリリース」(報道資料)の作成だ。学芸員から作家や作品について聞き、専門用語には易しい説明を加えて、「展覧会のイメージ」が伝わる言葉を盛り込んでいく。だからといって、勝手な解釈や私情を交えることは厳禁。正しい知識に基づいた「自分の言葉」を追求したいという気持ちが高まり、通信課程で学芸員の資格を取得した。

 取材対応も重要だ。読者の年齢層やどのような時間帯の番組か、といった媒体の特性を考慮することが求められる。時には、学芸員の解説や、作家の生の声を届けることもある。

 展示の企画は、2、3年かけて少しずつ進むこともあれば、作家との話の流れで急に決まる「現代美術館ならでは」のこともある。学芸員や展示にかかわる人のやり取りに常に耳を傾け、すぐ動けるように館全体の流れを把握する、フットワークの軽さが大切だという。

 大学時代、留学先のヨーロッパで目にした美術館の光景が今も心に残る。リラックスして美術を楽しむ人々を見て、生活と美術館の距離の近さを感じた。

 美術館を「作家や作品、お客さんが交差し、新しいことが生まれるダイナミックな場」と考える松浦さん。人と人をつなぐ「黒衣」に徹し、その魅力を伝えるべく奔走している。

(2007年8月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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