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2007.8.29(水)更新  アートな仕事人

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美術番組制作
 
創造の道のりを記録
首藤さん
 編集室の首藤さん(右)。新日曜美術館「日々、いのち新たに〜日本画家・堀文子 89歳の鮮烈〜」は9月16日放送予定
 暗い編集室の中で大小のモニターが光を放つ。映像編集の担当者とオペレーター、四つの瞳が画面を見つめる横で、NHK「新日曜美術館」を担当するNHKエデュケーショナルのディレクター、首藤圭子さん(38)は、VTRに入れるナレーションの仕上げに入っていた。

 番組制作は放送の約2カ月前、企画書を書くことから始まる。気になる作家や展覧会に焦点をあて、企画が通ると資料の読み込みや関係者への取材、撮影依頼などの準備に入る。故人やテーマ展を扱うことが多いが、89歳の現役日本画家、堀文子さんを取り上げる今回のように、アトリエへ出向いて作家本人に直接インタビューをすることもある。

 番組の流れを考えることはもとより、撮影、編集、スタジオ収録のすべてに立ち会い、字幕やナレーション作りも担当する。脚本家兼演出家、さらに監督の役割まで担うが、実際にはカメラマンたち撮影スタッフ、映像編集の担当者などの声に耳を傾け、番組を作り上げていく「チームのまとめ役」だ。

 美術番組を担当する前はドキュメンタリー番組を手がけていた。ただ作品を紹介するのではなく、ゆかりの土地や人々を取材し、名作の着想がわく瞬間を映像に残す番組作りはドキュメンタリーと共通する刺激があると考え、制作参加を希望した。

 「作家の描いた世界を紹介し、ハイビジョン映像で作品を保存することは意義のあることだと思います」。耳に痛い意見でも心温まる感想でも、番組への反響は見てくれた人がいるという証拠。それを胸に、美術作品を後世に伝えるための番組作りが今日も続く。

(2007年8月29日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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