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2007.10.3(水)更新  アートな仕事人

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アートプロデューサー
 
人と作品を結ぶ架け橋
今井さん
 10月23日から、東京・武蔵野市のカフェ&ギャラリー「パラーダ」で「江本創展」を開催(11月4日まで)。
 「アートの玄関口を広めたい。壁に飾って鑑賞するのではなく、肌に触れて楽しめるものにしたい」。東京都世田谷区の企画会社、HKアート・金子裕之さん(51)はそう話す。作家への制作依頼からスペースの確保、作品展示に至るまで、企画の流れすべてを手がけている。

 この世界に入ったきっかけは、仕事を転々とした末に24歳でヨーロッパを放浪した旅だった。お金がなく、静かで落ち着ける場所を求めて、行く先々で美術館を訪ねた。放浪する若者の目には、それまで全く興味がなかったアート作品が、新鮮で心打つ対象として焼き付いた。

 帰国後は画廊に就職。しかし、知名度で価値が決まる世界に思えてなじめなかった。「アートの良さは、見る側が決めるもの」。その思いを実現するため、15年前に独立した。

 当初は思い描く展示会ができず苦悩する日々が続いた。飛躍の一歩となったのが、96、97年に開催したアートウオッチ展だ。様々なジャンルで活躍する無名有名のアーティストに文字盤のデザインを依頼。人の出入りが絶えないデパートを会場に、腕時計と原画の展示販売を全国で開いた。個性豊かな「腕時計アート」は話題を呼び、どの会場も盛況だった。「この時計を腕につけた人を街で見た時には、アートが身近になった瞬間を目にしたようで、本当にうれしかった」と振り返る。

 これまで手がけた企画は約60展に及ぶ。最近は作家や画廊から直接依頼されることも多くなった。企画のヒントはふだんの生活や人との出合いの中にある。「どんな展示にすればいいのか悩むことは多いが、アートを好きになってもらうきっかけをつくれれば幸せです」

(2007年10月3日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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