懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2007.10.31(水)更新  アートな仕事人

アートな仕事人 バックナンバーへ   アートのトップページへ  

個人美術館館長
 
絵本通じて美術を身近に
松本さん
 自身がモデルとなった作品の前で。ちひろ美術館・東京では「ようこそ!ちひろの家へ」を11月18日まで開催中
 歳月を経ても多くの人に愛される、絵本作家いわさきちひろの絵。自然の中でその作品に出会える「安曇野ちひろ美術館」(長野県)の館長で、「ちひろ美術館・東京」の運営にも携わるのが長男の松本猛さん(56)だ。

 東京芸大の学生だった73年、絵本「戦火のなかの子どもたち」を母親と制作し、創作にかける熱意を目の当たりにする。しかし当時、絵本は美術として認識されておらず、原画を保存するという発想はほとんどなかった。「絵本のすばらしさを紹介する美術館を作りたい」。その思いが出発点となった。

 翌年、ちひろが病で他界。手元に残る数千点の原画を公開するため、「いわさきちひろ絵本美術館」(現ちひろ美術館・東京)を77年に開館した。「1日に10人ぐらい来れば」という予想に反し、初日には400人が来館。その後も数は増え続けた。「権威的な芸術ではなく、日常の延長にあるアートを多くの人が求めている」と実感した。

 以来、内外の絵本作家の原画収集に力を入れ、紹介してきた。今では28カ国の約2万6千点を有し、修復から保管まで「美術品」として扱う環境も整備。97年にはちひろの原風景である安曇野に第2の美術館を開館した。

 最も大切にするのは、子どもたちに絵と対話する面白さを知ってもらうことだ。そのために、中学生が講師役を務めるワークショップなどを積極的に行う。

 「ふと心が疲れたときに立ち寄るような、安らぎの場になってほしいですね」。絵本を通じて、人々に寄り添う等身大の美術館を目指している。=おわり

    ◇

 来週から、伝統の技と美の世界を紹介する「匠(たくみ)の巧(たくみ)」が始まります。

(2007年10月31日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ |  会社案内 |  朝日マリオン・コムとは |  姉妹メディア |  会員規約 |  個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2007 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行