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2007.11.21(水)更新  匠の巧

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竹工芸
 
素材に教わる日本の風情
武関さん
 竹の選別や染色、編み上げの全行程を店舗横の工房で行う。
 古代から様々な道具に活用されてきた竹。自然な風合いで生ける草花を包む花籠(かご)は、使い続けるうち、より一層味わい深い色合いになっていく。

 東京都荒川区「翠屋」の三代目・武関翠篁(すいこう)さん(49)は、花籠を中心とした竹工芸品を手がける。油抜きをして白っぽくした竹が一般的だが、武関さんは入手困難な煤(すす)竹を使うことも多い。茅葺(かやぶ)き屋根の天井で囲炉裏の煙に燻(いぶ)されて生じた深い色は、作品に存在感を与える。

 0・1ミリ単位で竹の厚さや幅を吟味する。織物のような感覚で、網代や六つ目など様々な模様を生み出す「編み」と、竹を結んでいく「組み」の技法を組み合わせながら作り上げる。湿らせた手で、素材がもつハリや弾力に逆らわずに束ねていく。長短の竹を使い分けて籠の丸みを再現し、陽の光や風、波などを彷彿(ほうふつ)させる意匠をあしらっていく。「竹に教わる瞬間があるんです」。自然に任せて編むうちに、予定と異なる形に仕上がることもある。

 「竹特有のかろやかさ、しなやかさからは、日本の風情を感じることができます」。店先には、和室がない現代家屋にも似合う一品が並んでいる。

 武関翠篁さんの作品は5千円から。東京都荒川区西日暮里3の13の5、「竹工芸 翠屋」(TEL03・3828・1746)で販売。

竹工芸

(2007年11月21日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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