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2007.11.28(水)更新  匠の巧

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江戸手描提灯
 
読みやすくて粋な文字
武関さん
 職人の間では、誰が描いたか分かるほど個性がでる
 祭り提灯(ちょうちん)や料理屋の店先にぶら下がる赤提灯。印刷かと思いきや、文字を手描きする専門の職人がいる。

 恩田修さん(30)は、江戸末期から東京・浅草に店を構える「大嶋屋恩田」の6代目。5年前に婿入りし、江戸手描提灯の若き担い手となった。

 産地から仕入れたまっさらな提灯の表面をピンと張り、面相筆で下書きする。書体は、楷書(かいしょ)の筆文字を太くしたような通称「江戸文字」。はねや払いを大胆に書いて、粋に見せる。塗り筆に持ち替え、今度は慎重に輪郭の内側を埋めていく。「黒を塗る」より「白を残す」ことを意識すると、遠くからでも分かるくっきりした文字になる。

 「提灯持って夜道を歩いている人なんてもういないでしょ」と修さん。街灯が立つにつれ、昭和初期に500人いた職人はその1割にまで減ったという。今は、似顔絵や名前を入れて出産や結婚祝いにする人が多い。

 今年初めて、ピンクやグレーなど淡い色の塗料を使った提灯型の卓上スタンドを作った。次はブラックライトを当てると文字が浮かび上がる、遊び心いっぱいの提灯を構想中だ。

    ◇

 家紋と文字入りで9450円から。恩田さんの作品は東京都台東区駒形2の6の6、「大嶋屋恩田」(TEL03・3841・2691)で注文できる。

江戸手描提灯

(2007年11月28日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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