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2008.1.30(水)更新  匠の巧

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江戸扇子
 
若さに触れ、粋を育む
松井さん
 2枚の型紙に平地(和紙)を挟んで折っていく
 きらびやかな京に対し、江戸は「粋」で勝負する。骨の数が15〜18本と少なく、すっきりとした意匠の江戸扇子。基本は無地で、好みの文字や絵を入れて楽しむ。落語の高座や茶席など様々な場面で使われ、「パンッ!」と、威勢いい音が鳴るのも折り幅の広い江戸扇子ならではだ。

 老舗(しにせ)の日本橋「伊場仙」の仕立てを務める松井宏さん(60)は、三十近い工程をひとりでこなす。湿らせた和紙を折り、骨を差して形を整える。手の感触だけが頼りだ。「省エネやエコといわれている現代の生活に、気軽に取り入れられるアイテムです」と話す。

 5年前に始まった「えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト」では、美大生の企画を職人技で商品化した。「若い人のアイデアには驚くことがある」。通常は和紙の中に隠れている骨をあえて見せるデザインや、そのまま郵便物として送れるものなど、斬新な扇子を生み出してきた。

 質の良さ、使いやすさといった「昔ながら」は忘れない。「目が肥えているお客様も増えた。技術の向上は欠かせません」。若い息吹から活力をもらい、技と思いも成長していく。

    ◇

 松井さんの仕立てた商品は「伊場仙」や「えどがわ伝統工芸ワールド」のホームページで販売。オーダーメードは千円から(TEL03・3679・6314)。

江戸扇子

(2008年1月30日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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