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2008.3.5(水)更新  匠の巧

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江戸風鈴
 
音色作りに新しい風
篠原さん
 わずか1分で1個を吹く
 江戸時代末期から伝わる「江戸風鈴」は海をも渡る。東京都江戸川区「篠原風鈴本舗」の篠原儀治さん(83)は、この道70年。「アメリカで、edo wind bellと言ったら、通じた」と笑う。

 柄は約30種類で、直径約7センチの球形が一般的だ。厚みが調節できるまでに10年は修行を要する「宙吹き」は、ガラス管の先に直径3センチの玉を作り、吹く。その先に、本体になる玉を重ね再度吹く。まるでひょうたん形だ。小玉を切り落とすと、「鳴り口」ができるが、仕上げず、ギザギザ感を残すことで澄んだ響きが生まれる。球体の下部分を肉厚に吹くのは至難の業だが、これができないと、からんという深みある音色は作れない。

 浅草「ほおずき市」を彩る風鈴も、現在はほとんどが外国産だという。昭和40年代、全国に約100人いた職人も、現在、篠原さん一家だけとなった。だが篠原さんは、伝統を固守するだけでなく、「音色は変えていった方がいい」と言う。デパートの実演を通して、お客が自分に合う音を探し、吟味する姿を見たからだ。頼まれて作った「黄色い猫」も大人気。常に「新しい風」を吹かせている。

      ◇

 風鈴は840円から。「篠原風鈴本舗」(TEL03・3670・2512)の電話かホームページ(http://edofurin.com)で注文を受け付ける。

江戸風鈴

(2008年3月5日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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