懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2008.3.12(水)更新  匠の巧

匠の巧 バックナンバーへ   アートのトップページへ  

桐生和紙
 
土地の素材使った一枚
星野さん
 漉いた和紙を空気が入らないようにして重ねる
 竹の簾(すだれ)を挟んだ木枠を握り、手と腰でリズムを取りながら、液体の紙料をすくって均一に広げる作業を繰り返す。わずかな重みは指先で、紙の厚さは目で確認する。一気にすくいあげると、一枚の和紙が現れる。長年の経験と勘を要する瞬間だ。

 群馬県桐生市では、かつて農家の冬の副業として手漉(てす)きの和紙作りが盛んだった。市内に自宅兼工房を構える星野増太郎さん(70)が、家族と共にその技を継承している。

 「地元産の楮(こうぞ)で作る桐生和紙を残していきたい」との思いで、原料の楮を自ら育て、水は桐生川の支流から引いている。

 「左右で厚さが違えば売り物にならないし、2枚目以降も同じ厚さに漉かなければだめ」。少し黄色みがかった色が特長で、日光にさらすと白っぽくなり、次第に味わいのある色に変化する「呼吸する和紙」だ。

 通気、保温、吸湿性に優れ、障子紙に使えば長持ちする。水を含ませてもむと強度が増してよくなじむ性質を生かし、顧客の織物屋では和紙を織り込んだ帯も人気だ。

 一枚一枚丁寧に漉き上げられた和紙から、繊細で温かなぬくもりが伝わってくる。

    ◇

 作品は、群馬県桐生市梅田町5の7348の工房(TEL0277・32・0201)で。約90×60センチの大きさで500円から。

桐生和紙

(2008年3月12日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ |  会社案内 |  朝日マリオン・コムとは |  姉妹メディア |  会員規約 |  個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2008 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行