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2008.10.15(水)更新  匠の巧

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日光下駄
 
夏は涼しく 冬ぬくぬく
山本政史さん
特注の強い麻糸で縫い付ける
 硫黄でいぶした竹の子の皮で編んだ草履を、穴を開けた桐(きり)の台木に麻糸で縫い付ける日光下駄(げた)。江戸時代に日光社寺参拝用として考案された、草履に木台をつけた「御免下駄」に由来する。たたいたモチワラを芯にした鼻緒と細かく編まれた草履表は、履き込むほど足になじむ。吸湿・保温効果も高く、夏は涼しく冬は温かいという。栃木県日光市の下駄職人、山本政史さん(54)は「1回履いたら病みつきになります」。

 「履き心地と耐久性を兼ね備えれば、自然と美しい下駄になる」と山本さんはいう。草履の縦ひもを、竹の皮とイグサをよったものから麻のロープに変えることで耐久性を向上。注文客の足の形に合わせて鼻緒の長さを調節するなど、細やかな心配りで履き心地を追求する。

 台木が減ったり、鼻緒が傷んだりしたら、なじんだ草履はそのままにして修理できる。「長く使えて環境にもやさしい。現代に合った履物なんです」

 日本の手仕事の普及を願う山本さん。栃木県の伝統工芸品である間々田(ままだ)ひもや結城紬(ゆうきつむぎ)の職人と鼻緒を制作するなど、新しい仕事にも挑み続けている。

     ◇

 1万2000円から。栃木県日光市所野2848、日光木彫りの里工芸センター(TEL0288・53・0070)で販売。電話注文も可。

日光下駄

(2008年10月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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