美術館を楽しむ   8月18日発売    No.45
  静嘉堂文庫美術館
  世田谷美術館/五島美術館
 
 全50冊・毎週木曜日発売 (発売日が異なる地域があります。)
 定価560円(税込)。 A4判変型。 オールカラー。
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静嘉堂文庫美術館

東京・世田谷の閑静な住宅街の小高い丘に位置する。母体となる財団法人静嘉堂(せいかどう)は、三菱(みつびし)第2代社長・岩崎彌之助(いわさきやのすけ)と同4代社長・小彌太(こやた)親子の蒐集品(しゅうしゅうひん)によって設立された。彌之助の蒐集は、絵画、彫刻、書跡、漆芸、茶道具、刀剣など広範囲に及び、これに小彌太が系統的に蒐集した中国陶磁が加わり、一大コレクションを形成している。現在、国宝7点、重要文化財82点を誇る。昭和の終わりの10年ほど、敷地内の旧設展示室で公開した後、1992年(平成4)に現美術館がオープンした。

世田谷美術館

世田谷区のほぼ中央に位置する美術館だ。コレクションは、地元に暮らしているか、住んでいたことがある芸術家の作品や、独特の味わいが特徴の素朴派(そぼくは)の作品、そして北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の名品が三本柱となっている。

五島美術館

東京急行電鉄会長・五島慶太(ごとうけいた)(1882〜1959)が半生をかけて収集した日本と東洋の古美術品をもとに、1960年(昭和35)に設立された。建物は、吉田五十八(よしだいそや)設計で、平安時代の寝殿造(しんでんづく)りをアレンジした和様の空間。国宝の絵巻から、茶道具、中国陶磁器、古筆、墨蹟、銅鏡などの収蔵品を、年に7回ほど展示替えを行いながら公開している。訪れた際には、隣接する、念入りに手入れされた庭も一緒に楽しみたい。


■目次

◆静嘉堂文庫美術館「この一点」「曜変天目茶碗(稲葉天目)」 作品解説…長谷川祥子

静嘉堂文庫美術館外観
◆コラム 「再現」なった曜変天目[林 恭助/長江惣吉]

◆静嘉堂文庫美術館 名品ギャラリー
琳派の絵画[鈴木其一/酒井抱一/俵屋宗達]
宋・元・明・清の中国書画選[李 士達/沈 南蘋/趙 子昂/牧谿]
陶磁器の逸品[野々村仁清/三彩獅子/粉彩花鳥図双耳瓶/青磁浮牡丹文太鼓胴水指/唐物茄子茶入 利休物相]
精緻な名品の数々[尾形光琳/古備前高綱太刀 銘 高綱 付 朱塗鞘打刀拵/亥神(木造十二神将立像7躯のうち)]

◆コラム 岩崎家のコレクション
◆美術館探検「静嘉堂文庫美術館」

◆世田谷美術館 名品ギャラリー
素朴派の魅力[アンリ・ルソー/ボーシャン/久永 強/フィッシャー]
世田谷ゆかりの芸術家たち[荒木経惟/村井正誠/柳原義達/吉田善彦]
北大路魯山人の世界[雲錦大鉢/色絵染付鮑形鉢/濡額「清泉」]
◆アンリ・ルソー鑑賞マップ
◆コラム 分館で、3つの個性を楽しむ[向井潤吉/清川泰次/宮本三郎]/ローカルとグローバルが同時に存在する美術館
ちょっとひと息《名品のはてな??/ミュージアム・ショップ/レストラン》


■連載■マエストロの風景(45)アンリ・ルソー 樺山紘一
◆アンリ・ルソーのあゆみ
◆アンリ・ルソー交遊録

■連載■ミュージアム漫遊記(45)
渡辺崋山「芸妓図」 山下裕二

◆五島美術館 名品ギャラリー
紫式部の世界[源氏物語絵巻 鈴虫 二/源氏物語絵巻 夕霧/紫式部日記絵巻 第三段]
茶道具の競演[鼠志野茶碗 銘 峯紅葉/黒織部沓形茶碗 銘 わらや/亀甲蒔絵棗/古伊賀水指 銘 破袋/小堀遠州/黄瀬戸立鼓花生 銘 ひろい子]
墨蹟・古写経・鏡[宗峰妙超/伝紀 貫之/藤原道長/迦陵頻伽八花鏡]
◆コラム 顔がふっくらな源氏の公達/五島慶太がつくりあげた大東急記念文庫[白描絵料紙 理趣経/六祖挟担図]

◆美術館を出たら[ここにも行きたい! 世田谷区の美術館/五島美術館庭園]

■連載■美に親しむ(45)地井武男さん

■全50冊 刊行リスト
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