【映画】
■「ファヴェーラの丘」(4月10日)
ギャングと警察の抗争で、女性と子どもの叫び声や銃声が日常のブラジル・リオデジャネイロの裏社会。そこに、ギャング出身の男性が「アフロレゲエ」という社会活動グループを根付かせ、音楽やダンスを通して、若いギャングや少年少女たちをポジティブに導いていく姿を描いた、すさまじいドキュメンタリー。地球の裏側の悲惨な現実と、それを乗り越えようとするための切実な音楽の力に圧倒されました。平和ボケして、些細(ささい)なことで騒ぐ心の幼稚さを振りかえらざるを得ず、無事成人になれたことを感謝してもしきれない気持ちになった。家族で見ることをおすすめします。(ギョギョーム、30歳女性)
■「フィクサー」(4月16日)
法律事務所でもみ消し屋(フィクサー)として働くマイケルは、農薬会社の弁護を受けた同僚が精神に異常をきたしたことから、黒い真実に気付く。もみ消し屋役のジョージ・クルーニーと、農薬会社法務本部長役のティルダ・スウィントンが、はまり役。最後の二人の対決場面のキレの良さに溜飲(りゅういん)が下がり、拍手しそうになった。あわや、マイケルが車ごと爆破されそうになったシーンも魅力的でした。(かなめもち、67歳女性)
【舞台】
■「ラ・マンチャの男」(4月17日、帝国劇場)
名優と呼ばれる人は多い。が、帝国劇場2階までオーラを放ち、見る者の胸を躍らせ、静かに涙を流させる役者はそうめったにいない。それが松本幸四郎と松たか子であったなら、それはもう「血」というしかないかもしれない。1100回以上続くわけだ。(いまこ、46歳女性)