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2007.9.11(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
 キューバ
レチョン・アサード レチョン・アサード
 サルサと酒とご馳走と
 
 
ワルフリードさん
 「オリジナルカクテルもお薦め」とワルフリードさん=撮影・宗田育子
 扉を開けると流れ出す、陽気なサルサの音楽。天井にはミラーボール、床は長時間踊っても疲れない柔らかな板材だ。壁一面に、「カリブの真珠」キューバの写真が飾られている。

 「日本人は働きすぎ。もっと楽しまなくちゃ」と、ドレケバルデス・ワルフリードさん(39)。キューバ料理店「エル パライッソ」のオーナーシェフを務める。母国の国立料理学校仕込みの腕は確かだが、ここを単なるレストランと見てはいけない。「日本人が興味を持つことなら、何でも提供したい」。輝く太陽と透き通った海、白砂のビーチ。極上の音楽に、数えきれないほどあるという国産ラム酒−−。「人生を楽しむ」ことに関して一流の国からやってきたシェフは、「キューバ人魂を日本に伝えるのが僕の仕事」という。

 スペイン語やサルサダンス教室、キューバ音楽のライブなど、毎週イベントが目白押し。食事に来た人も、自然と体が動き出す。「飛び入り参加も大歓迎です」

 そんな「パーティー大好き」のキューバ人にとって、一番のご馳走(ちそう)といえば「レチョン・アサード」。豚肉のグリルだ。誕生日や正月など、祝いの席では必ず食卓に上る。バナナのフライや豆ご飯と一緒に食べる。肉とご飯は、ニンニクやタマネギ、カレーの主成分クミンパウダーなどを加えた典型的なキューバ料理の味付けだ。食べてみると、意外にマイルドな風味。ピリッと塩の利いたバナナをかじると、冷たいカクテルがほしくなる。

 もちろん、美しく盛られているのは日本仕様。本国では、固まりのまま焼き上げた豚肉も、大皿に盛られたご飯やバナナも、ゲストが自分でよそる。片手にはビール。サルサを聞きながら体を揺らす、ゲストの様子が目に浮かぶ。

 幸せになるのは、そんなに難しいことじゃない、とワルフリードさんはいう。「レチョン・アサードとビール、それに音楽さえあれば、僕らは最高にハッピーなんです」

 【エル パライッソ】
 横浜市中区相生町2丁目(関内駅、TEL045・212・9612)。午後6時〜午前2時半ラストオーダー(早めに閉店する日も。(月)〜(水)は午後11時半まで、(日)は午後5時〜10時半)。(月)〜(金)はランチの営業も。季節によって変更あり。無休。レチョン・アサード(1200円)。キューバ産ラム酒を使ったカクテルも豊富。
(2007年9月11日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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