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2007.10.16(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
 ハンガリー
サワーチェリーのスープ サワーチェリーのスープ
 果実と器のハーモニー
 
 
東さん
 首都ブタペストの名品店「グンデル」のオリジナルワインを飲む東さん=撮影・原幹和
 ピンク色の冷たい「サワーチェリーのスープ」は、ハンガリーでは春から秋にかけて食卓にのぼる代表的な料理だ。

 サクランボのほか、イチゴや桃など季節の果物を使ったスープもよく飲まれる。デザートのように見えるが、前菜の後にいただく。メーンディッシュを邪魔しない甘さに仕上げてある。

 作り方はサワーチェリーと水を火にかけ、生クリーム、サワークリーム、小麦粉を加えて煮る。冷ましたらできあがりだ。

 このスープが大好物という東孝江さん(50)は、欧州の雑貨輸入会社を経営、ハンガリー料理店「アズ・フィノム」のオーナーでもある。初めてこの国を訪れた15年前、ドナウ川の流れる景色に魅了された。いまでは料理、音楽など同国にまつわるイベントのプロデュースも手がける。

 「食器との出合いがハンガリーを好きになったきっかけです」

 名陶磁器ブランド「ジョルナイ」。その高い芸術性にひかれ、日本に知らせたいとレストランを思い立った。ブランドと同名の店を01年に開業。調度品はジョルナイでそろえ、内装もこの食器からイメージした。店名の由来を聞かれることも多く、説明するのがうれしかったという。

 運ばれてきた白色のスープカップには、金色のラインが滑らかに描かれている。サワーチェリーのスープにスプーンを入れると、ころころと丸ごとの実があたる。酸味と甘さを乳製品がまろやかにまとめた。

 この夏、東京・外苑前に移転、アズ・フィノムとして生まれかわった。気軽にハンガリーワインを楽しんでもらおうと、以前の店より価格を抑え、本格的なコースのほかに家庭料理もとり入れた。現地のシェフが作るごはんの入ったロールキャベツや、ハンガリー料理に欠かせないパプリカを使ったスープ「グヤーシュ」も人気だ。

 相変わらず食器はジョルナイ。スープとともに、優美な器を目で楽しむぜいたくを味わえる。

 【アズ・フィノム】
 東京都渋谷区神宮前2丁目(外苑前駅、TEL03・5913・8073)。正午〜午後2時、6時〜9時半ラストオーダー。(土)(日)(祝)休み。サワーチェリーのスープ800円、ランチ1200円、ハンガリーワインのグラス500円から。「グンデル」の日本総代理店として、オリジナルワインを輸入する。
(2007年10月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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