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2007.11.6(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
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 アルゼンチン
アサード アサード
 肉の味際立つ炭火焼き
 
 
知花さん
 アルゼンチンでよく飲まれる「マテ茶」を楽しむ知花さん=撮影・原幹和。
 「アルゼンチンの人は、毎日の食事が牛肉でも平気です」

 同国で20年ほど過ごし、横浜・鶴見でアルゼンチン料理「ラ・エスタンシア」を営む知花清全さん(63)はそう話す。

 牛肉が安いため、よく食べる料理が「アサード」。放牧で育った脂身の少ない牛のほとんど部位を炭火で焼き、盛り合わせる。アルゼンチン式バーベキューだ。店内は炭の香りが漂う。

 現地で食べていたような牛肉料理を日本にも広めたいと、2年前に店を開いた。看板メニューにアサードをおいた。

 作り方はいたってシンプル。牛肉に塩をふり、10分ほど置いた後、塩を落として焼くだけ。約2時間、じっくりと時間をかける。肉はほどよい弾力があり、かみしめると味わいが増す。日本でふだん食べる焼き肉やステーキとはひと味違う、濃厚な牛肉の香りとうまみが特徴だ。

 「日本の牛肉はおいしいけれど、毎日は食べられない」と南米人は言うのだと、知花さん。

 アサードにもう一つ欠かせないものが、「腸詰め」。店でも豚の血で作った「モルシーリャ」が添えられる。

 赤黒い色の太いソーセージで、ナイフを入れると、ほろほろとほどけてしまうほど中身は柔らかい。レバーにも似たまったりとした舌触りとコク。これに、細かく刻んだ豚の耳がコリコリとした食感を加える。

 厨房(ちゅうぼう)では、スペイン語が飛び交っていた。かつて南米に移住し、日本に戻った仲間が料理を担当する。それぞれの得意料理を集めたため、ボリビア、ペルー料理もメニューに並ぶ。客の約7割が南米帰りの人々で、味も見た目も「本場と同じだ」と、懐かしんで食べるそうだ。

 アルゼンチンの夕食は夜9時ごろから始まり、真夜中までのんびりとるのだという。閉店後も近所の親類が集まり、現地さながら、夜中まで店にあかりがともる。

 【ラ・エスタンシア】
 横浜市鶴見区向井町4丁目(鶴見駅、TEL045・521・4490)。午後5時〜11時ラストオーダー。(月)休み。アサード1850円(骨付き肉、チョリソ、モルシーリャ、フライドポテト、サラダ、スープ付き)、マテ茶300円。
(2007年11月6日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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