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2008.1.8(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
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 オーストラリア
ラムチョップ ラムチョップ
 梅のソースで食べやすく
 
 
イップさん
 店に用意しているオーストラリアワインの前に立つイップさん=撮影・久保寺誠
 店舗は築約80年の日本家屋。オーナーシェフのマーカス・イップさん(44)が自ら壁を塗るなどして改築した。

 中国系3世のオーストラリア人。父は中国系、母はインドネシア系、友人や隣人は欧州系という環境は「移民の国」ならではだ。

 オーストラリアには、カンガルーやトカゲなどを使う先住民アボリジニーの「ネイティブ料理」があるが、現在、料理店の主流となっているのは「モダン料理」。移民により、さまざまな国の料理が混じりあって生まれたという。各国の食材を用い、素材をいかすように味付けや調理法が工夫され、進化している。

 「食材を合わせるためには経験が大切」とイップさん。料理に使う食材がその「祖国」でどのように調理されているのか、日々経験を積み重ねることで学び取っていく。さらに、別の国の食材を加えては、味を調和させていく。

 「ラムチョップ」は、オーストラリア人にとってなじみの深い料理だ。「朝食として出たことがあるくらい」とイップさんは笑う。

 骨の部分を持ち、かぶりつく。肉は柔らかく、甘酸っぱい梅のソースがよく合う。ラム特有の臭みがなく、かみしめるごとに肉の凝縮された「うまみ」が口中を満たしていく。

 ラムはどうも苦手、という人がいる。イップさんにはその気持ちがよく分かる。アジア系の祖父母は、独特の臭みのため、ラムチョップを嫌っていた。

 肉の下処理をきちんとすれば、ラムもおいしく食べられる。ソースを梅にしたのは、日本人になじみのあるものを使えば食べやすいのでは、と思ったからだ。「それに、僕自身が幼い頃からよく知っている食材でもあったので」

 発展を続けるモダン・オーストラリア料理はいま、成長期を経て成熟期に入っている、とイップさんは言う。

 「オーストラリアの素晴らしい食材を、もっと洗練された形で紹介していきたい」

 【148HIROO】
 東京都渋谷区広尾1の4の10(恵比寿駅、TEL03・3440・1482)。正午〜午後10時ラストオーダー。(日)(祝)休み。ラムチョップ2980円、オリエンタルチキンサラダ1280円、サーモンマリネ1000円。
(2008年1月8日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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