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2008.1.15(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
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 ロシア
ブリヌイ ブリヌイ
 前菜包む 太陽のクレープ
 
 
星野さん
 「ボルシチは日本のみそ汁みたいなもの」と星野さん=撮影・原幹和
 ロシア料理店の冬は格別忙しい。ボルシチなどのスープや、キノコをたっぷり使ったつぼ焼きなど、ホカホカと体が温まる料理がそろっているからだ。

 東京・国立にある「スメターナ」。店主の星野行由さん(47)は、新宿にある老舗(しにせ)ロシア料理店の厨房(ちゅうぼう)で10年以上修行を積んだ。3年前、妻と今の店を始めた。

 メニューを見ると、その数40種以上。聞き慣れない名前も多いが、「素朴な材料を使ったシンプルな料理が多い」と星野さん。

 シベリアが発祥とされる「ペリメニ」はロシア風水ギョーザ。香草「ディル」をかけ、サワークリームで味わう。コーカサス地方でよく食べられるラム肉の串焼き「シャシリク」。ロシアではレストランはもちろん、週末を過ごす「ダーチャ」と呼ばれる別荘で、バーベキューのように楽しむのだという。

 広大な国土に多民族が暮らす国ならではの、地方色豊かな料理の集まり。これが「ロシア料理」の特徴のひとつだ。

 現地ではパーティーを長時間かけて楽しむため、前菜の種類が豊富にある。その前菜を乗せたり、包んだりするのがロシア風クレープ「ブリヌイ」だ。

 小麦粉、卵、牛乳にイースト菌を入れて発酵させた生地に、塩と砂糖で味付けし、薄く焼く。サワークリームを塗った上にイクラ、ニシンの酢漬け、「カプスタ」というキャベツの漬物などを合わせる。

 イクラをのせて食べてみると、塩味とクリームの酸味、生地のほんのりとした甘みの相性がいい。ふわっと軽く、食感はもっちり。次から次へといただける。「パーティーでも山盛りで用意される」と星野さんは話す。

 ブリヌイは太陽の形をかたどったといわれ、春を告げる伝統的な祭り「マースレニツァ」では必ず食される。

 にぎわう店の中、まだ遠い春を思いながら味わうのも、一興かもしれない。

 【スメターナ】
 東京都国立市東1の7の5、弥生ビル地下1階(国立駅、TEL042・574・2277)。午前11時半〜午後1時45分、6時〜10時ラストオーダー((土)(日)(祝)は4時〜9時半)。(月)休み。イクラとブリヌイのセット1280円、シャシリク1280円、グリヴィー850円、ボルシチ780円。グルジア産ワインもそろう。
(2008年1月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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