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2008.3.25(火)更新  味の地球儀@tokyo

 
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 チュニジア
クスクス クスクス
 伝統ある「最小のパスタ」
 
 
ジェリビさん
 「バターは一切加えず、オリーブオイルで調理します」とジェリビさん=撮影・原幹和
 アフリカ大陸の最北端。目の前にひろがる地中海の向こうには、イタリア・シチリア島がある。農作物が豊富にとれ、魚介類や肉類も様々。トマト、ガーリック、ハーブ、オリーブオイルを多用する。イタリア料理に近いようだが、中東経由で伝わったとされるターメリックなど数種のスパイスを加えると独特の味になる。

 東京・原宿駅に程近い、チュニジア料理店「ハンニバル ドゥ」は、現地の料理をほとんど網羅しているといっていい。「料理は、全部合わせると2千皿になります」と、オーナーシェフのモンデール・ジェリビさん(38)。手にする大きな黒板には細かい字でぎっしりとメニューが並ぶが、これもほんの一部だ。

 多種多様な料理がある中、最も伝統的とされるのが「クスクス」。長い歴史の中で様々な国の影響を受けたが、この味は、北アフリカに住む先住民族ベルベル人が、かたくなに守ってきた。小麦粉をこね、網でこす作業を小さい粒になるまで何度も繰り返す。できあがりは、米粒の3分の1くらいだが、れっきとしたパスタ。

 チュニジアでは、ラムやチキンと一緒に、大きめに切った野菜、スパイスなどを煮込んだトマトベースのスープをかけて食べる。スープのうまみに包まれたクスクスの斬新な食感は、何度も口に運びたくなる味わいだ。

 チュニジア風春巻き「ブリック」も人気メニューのひとつ。中身はジャガイモやツナ、チーズなどのペーストと半熟卵。現地では、この食べ方で結婚相手の家柄を判断する風習もあるという。ナイフもフォークも使わず、卵をこぼさないようにすすりながら食べるのがマナーだが至難の業だ。

 「チュニジアでは手間をかけた料理ほど、もてなしの気持ちが大きいとされる。だから仕込みには時間をかけます」。陽気な雰囲気を漂わせながら定休日も仕込みにあてる職人肌。「チュニジアンブルー」が基調の店内で、仕込みは続く。

 【ハンニバル ドゥ】
 東京都渋谷区千駄ケ谷3の53の3、YFLビル地下1階(原宿駅、TEL03・3479・3710)。午後5時半〜11時ラストオーダー。(月)((祝)の場合は翌日)休み。クスクス1880円から、ブリック800円、クスクスメーンコース3800円。
(2008年3月25日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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