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食、エンタメ、歴史――韓国・ソウル、水原(スウォン)で新たな魅力を探す

景福宮の西側にある伝統市場「通仁市場」で好みのお総菜を詰めてもらう
景福宮の西側にある伝統市場「通仁市場」で好みのお総菜を詰めてもらう
景福宮の西側にある伝統市場「通仁市場」で好みのお総菜を詰めてもらう 午後9時ごろの繁華街・明洞。遅くまで観光客らでにぎわう ろう人形館「ソウル・グレヴァンミュージアム」で、Kポップグループ「BIGBANG」のG-DRAGONとツーショット撮影 東大門にもほど近い「梨花洞壁画村」。ユニークな壁画があちこちにある 壁画の前で記念写真を撮る女性たち 水原南門市場の一つ「池洞(ジドン)市場」

 日本人にすっかりおなじみになった韓国の観光地。ソウル中心部にある繁華街、明洞(ミョンドン)や朝鮮王朝の王宮、景福宮(キョンボックン)をはじめ、ソウルタワー、南東部のオフィス街、江南(カンナム)などの定番だけでなく、足を運んで欲しいスポットはまだまだあります。パワーあふれる韓国で、さらなる魅力に触れるツアーに参加しました。

文・写真/渡辺鮎美 取材協力/韓国観光公社

 ◆市場で味わう家庭料理 夜市の散策も

 東京・羽田空港からソウルの金浦空港まで飛行機で約2時間半。午前9時台発の便に乗れば、午後から十分に観光ができる。

 ソウルには、南大門(ナンデムン)に代表される伝統市場がいくつかある。地元ならではの物産が売り買いされ、街の雰囲気を肌で感じられる。ひと味ちがったスタイルで韓国グルメを楽しめるのは、景福宮の西側、通称・西村(ソチョン)にある食品中心の「通仁(トンイン)市場」だ。

 店先に、ところ狭しと並ぶ、チヂミ、チャプチェ、トッポッキ、韓国風のり巻きのキンパ、卵焼き……。ハングルで「お弁当カフェ加盟店」と書かれた看板を掲げる店で、気になるお総菜に指をさして注文すると、店のオンマ(お母さん)が「2コインだよ」と弁当容器に詰めてくれた。朝鮮王朝時代の銅貨をモチーフにした地域通貨のコインを使い、市場内の「加盟店」を巡って料理と引き換える、市場全体がバイキングのようなスタイルだ。

お弁当カフェ

 コインは市場内にある「お弁当カフェ」で購入し、10枚5千ウォン(500円前後)。総菜は1品がコイン1~4枚だ。食べたいものを食べたい分だけ盛りつけてもらったら、ゆっくり食事ができるカフェ店内の飲食スペースを利用してみては。ここではご飯やスープを買うこともできる。

 夜になって、ソウル有数の繁華街、明洞に出てみた。時間は午後9時過ぎ。立ち並ぶ屋台で食べ歩きしたり、専門店でコスメや洋服などをショッピングしたりする観光客や若者で、通りは活気にあふれていた。20代を中心とした女性客でごったがえす化粧品店で、友人に頼まれた韓国コスメを探したが、あまりの安さについ「自分の分も」と手が伸びる。歩き疲れ、ツアー同行者に教えてもらったカフェでフルーツたっぷりのワッフルを注文。ソウルのショッピング街は深夜や明け方まで営業する店が多く、立ち寄ったカフェも深夜0時まで開いているという。市民にとっての憩いの場らしく、夜遅くまで若者でにぎわっていた。

 ◆「インスタ映え」人気 ろう人形館と壁画村

 今話題の「インスタ映え」。ソウルにも、人気の場所がある。明洞の一角に2015年にオープンした「ソウル・グレヴァンミュージアム」(入館料1万8千ウォン)は、発祥の地、フランスで130年以上の歴史を持つろう人形館の系列だ。1階にはミュージアムショップとカフェがあり、2~4階にコンサート会場やテレビの撮影スタジオ、芸術家のアトリエなどをイメージした、テーマ別の展示室がある。韓国ゆかりの人物や歴史上の偉人、ハリウッドスター、世界中の著名人など計約80体のろう人形が並ぶ。

 見学順路で最初の4階の展示室に入ると、出迎えたのは韓流ブームの火付け役でもある俳優のペ・ヨンジュンだ。このほか、『美男(イケメン)ですね』のチャン・グンソク、『太陽を抱く月』のキム・スヒョンら韓流ドラマの俳優から、Kポップグループ「BIGBANG」メンバーのG-DRAGON、「江南スタイル」が大ヒットした歌手のPSY(サイ)まで。兵役中のスターにも、ここでなら〝会える〟と、ツーショット撮影目当てに訪れるファンが多いという。

ソウル・グレヴァンミュージアム

 「体験できるミュージアム」を特色にし、館内各所にはフォトスポットが多数ある。「E.T.」を前かごに乗せ自転車にまたがるスティーブン・スピルバーグ監督の隣で、一緒に自転車に乗ってパチリ。韓流ドラマの撮影スタジオを模したスペースでは、お気に入りのスターの横でまたパチリ。ろう人形制作を紹介するコーナーでは、自分をモデルにした人形作りをCGで疑似体験できる。できあがった写真をEメールで受け取れるので、旅のお土産にもちょうどよい。

 もうひとつの「インスタ映え」スポットは、ショッピング街、東大門(トンデムン)に近い「梨花洞(イファドン)壁画村」だ。住宅や店舗の壁に描かれた絵や、オブジェがあちこちに見られ、アートな気分に浸れる。10年ほど前からソウル市民や韓国の芸術家らが参加し、少しずつ作品を増やしていった。前に立つと背中に羽が生えたように見える壁画は、韓国のバラエティー番組『1泊2日』の放送で話題に。撮影の順番を待つ若者でいっぱいになることもあるという。ほかにも、生き生きとした動物やトリックアートのような壁画など、思わず写真に撮りたくなるようなユニークな作品が目白押しだった。

 ◆ソウルから日帰り圏 世界遺産・水原華城(スウォンファソン)

 時間に余裕があれば、郊外に足を延ばして世界遺産を訪ねるのもいい。水原市はソウルから車や電車で30分~1時間。その中心地に街を取り囲むようにして立つのが1997年に世界遺産に登録された「水原華城」だ。築いたのは朝鮮王朝22代目の王・正祖(チョンジョ)。韓国ドラマ『イ・サン』の主人公と言えば、身近に感じる人も多いだろう。全長5.7キロの城郭は、「華城行宮(ファソンヘングン)」(観覧料1500ウォン)を中心に、東西南北に配された四つの大きな門、砲台、楼閣などを城壁がつないでいる。各所で正祖時代の武芸体験や、演舞の披露などを楽しめるほか、タイヤで路上を走る3両編成の「華城御車(ファソンオチャ)」(料金3千ウォン)に乗れば、約1時間で城内を1周できる。

水原南門市場

 「水原華城」の近くには、正祖が開設した「水原南門市場」も。九つのエリアにさまざまな店舗が集まっている。衣料品店街には鮮やかな色合いの伝統衣装チマ・チョゴリがずらり。山盛りに積み上げられたトウガラシやキムチ、野菜が並ぶ食料品店街を通り抜け、1個500ウォンの揚げドーナツを食べ歩き。陶器ギャラリーで見つけた手頃な酒器をお土産に、水原市を後にした。

 

 パワーチャージ

伝統酒ギャラリー

 江南地区にある「伝統酒ギャラリー」は、韓国各地のお酒を紹介している。マッコリ、薬酒、焼酎など、韓国の伝統酒のうち、約200種を展示。月ごとに無料で4、5種類を試飲でき、買うこともできる。

 

 プレゼント

★ソウルみやげを計3人にプレゼント!

ソウルみやげ

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→終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

(2018年5月14日掲載。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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