広大な庭園で味わうフレンチ
国内で唯一、20年代欧州のアール・デコ様式の建物として現存し、建築家からも「幻の建築」と称される港区の旧朝香宮邸。同邸は83年から東京都庭園美術館として一般公開されている。約1万坪の敷地には美術館のほか庭園や茶室、池などが広がる。
正門脇の「カフェ・デ・ザルチスト」は、仏のカフェ風のたたずまい。テラス席からは陽光に映える緑が美しい。お勧めの「メインディッシュランチ」(1400円)=写真=は日替わり。スープ、主菜、2種類のパン、コーヒー、デザートのセット。パンはパリのモンジュ通りにある「メゾンカイザー」製と同じ製法。パン業者から自家培養の天然酵母と特注粉を使用したものを仕入れるこだわりぶり。クロワッサンはフィガロ誌の人気1位にも輝いた逸品だ。
同館では「アール・デコ様式−−朝香宮がみたパリ」を開催中だ。歴史の重みを感じながら、観賞後の余韻に浸るのもいい。