往年の銀幕の大スターの共演から、現在最もホットなカップルまで。スペンサー・トレーシー&キャサリンヘップバーンから、ブラピ&アンジェリーナ・ジョリー・・・本当のカップル夫婦の共演、また共演したことがきっかけで火がついた二人、スクリーンの中だけの永遠の名コンビ。銀幕と現実の違いは如何に。こんなカップル、あんなカップル、さあ、めくるめくラブ・ストーリーの世界へようこそ! そして、あなたのスクリーン・ベストカップルは!?
初めまして、イラストレーターのラジカル鈴木です。十代の頃からの映画好きが高じて、雑誌やWeb、パンフレットなどに映画に関する文章とイラストを書いたりしています。女優の似顔絵の連載などをやっていましたが、次なるテーマは何が面白いか、考えました。そして思いついたのが、カップル!! 何たって映画最大のテーマは愛(と憎しみ?)だし、ネタには事欠きませんからね。
記念すべき第1回は、映画史に輝く金字塔「Gone With the Wind 風と共に去りぬ」(1939)です。今さら何も説明する必要もありませんが、登場するカップルも世界一有名。ハリウッドのキング、クラーク・ゲーブル扮するレット・バトラーと、イギリスからやって来て大女優の名を欲しいままにしたビビアン・リー扮するスカーレット・オハラ。お話は2人の出会いから恋の駆け引き、誘惑、拒絶、次第に惹かれ、結婚し、別離までが軸になっています。
二人が結ばれるまでの過程が、非常にリアルです。そうそう、男女ってこんなもんだよなあ〜っと。最初、スカーレットはアシュレーという上流階級の男に夢中。なので、言い寄ってきたレットは、ただうさんくさいだけのならず者でプレイボーイにしか見なかった。性格も最悪だし。しかしアシュレーには、乱世(南北戦争勃発)を生き抜く逞しさが無かった。そして、スカーレットとは対照的に大人しい従姉妹のメラニーと結婚してしまう。彼への思いを完全に断たれ、そこに再び生命力溢れるレットが現れ、彼女は彼の真の魅力を知ります。
強烈な個性のレットとスカーレットは、お互いに似たもの同士、運命の相手だったのでしょう。強い磁力で結ばれますが、反発も激しかった。生まれた子供の死。壊れてしまったら、容易に修復は不可能。しかし、スカーレットは、私は決して彼のことを諦めない、ラストで、明日には明日の風が吹く!! と言って終わります。その先、誰しも続きが観たいと思うエンディングですが、映画の完成度があまりにも高いため、結局続編は今日に至まるでまで作られていません。
ゲ−ブルのキャスティングは最初の段階から決まっていたのですが、スカーレット役がずっと難航していたそうです。当時恋仲だった名優ローレンス・オリビエを追ってアメリカに渡り、先に開始されていた建物が炎上するシーンの撮影を見学していたところを、プロデューサーのセルズニックに見つけられ、ビビアンの主演が決まった。なんともドラマチック。このとき、彼女は残してきた夫も子供もいたので、オリビエとは不倫の関係だった(オリビエも妻がいて、ダブル不倫だったワケ)。のち、お互いに離婚し、正式に結婚。20年後には離婚するのですが。「風と〜」と「欲望と言う名の電車」(1951)で2度のアカデミー賞を得たけど、躁鬱病と結核を患って彼女の晩年は寂しいものだったようです。
一方、ゲ−ブルの私生活はというと、有名なのが3度目の妻、女優キャロル・ロンバート。結婚3年目の幸せの絶頂時に彼女が飛行機事故で亡くなり、悲しんだ彼は、軍隊に志願し最前線で戦った。生涯5回の結婚をしており、5度目の妻は彼の死後4か月後に彼の子供を産んだ。遺作は、マリリン・モンローの遺作でもある「荒馬と女」(1961)。
と、まあ、2人共私生活はドラマ以上にドマラチックだった!! では次回もお楽しみに。