今回はこの7月14日から全国でロードショウ公開される作品をご紹介します。
癌で死を宣告された妻を、何とか救おうと必死の研究を重ねる医師の夫。ロマンティックな純愛ものかと思いきや、そうは問屋がおろさない、監督はあの問題作「π
(パイ)」(1999)や「レクイエム・フォー・ドリーム」(2001)の鬼才、ダーレン・アロノフスキーですからね! 彼は、インディペンデントから強烈な個性でメジャーへのしあがってきた人。めくるめく映像と共に、人間は死を避けられるのか? という永遠のテーマ、そして時空を超え、生死をも乗り越えた、永遠の愛は存在するのか? 輪廻転生はあるのか!? という壮大過ぎてワケがわからない世界に突入していきます。この監督は、イクところまでイキます! そうでないと気が済まないヒトなんでしょうね〜。
主演の研究者に扮するのは、今やビッグスターのヒュー・ジャックマン。代
表作は「X-メン」シリーズ(2000、03、06)や「ヴァン・ヘルシング」(2004)など、189センチメートルという長身で、やや現実感に欠けるイメージが強い。でも、アシュレイ・ジャッドやメグ・ライアンと共演した現代のロマンティック劇にも何本か出てるんですね。「ファウンテン」はその丁度真ん中と言ったとこですか。彼は舞台でのミュージル俳優でもあり、歌も歌ったり、何とも芸の幅が広いのですが、あとは欲しいのは映画でのシリアスな評価だけでしょうな。私生活では有名になる前に故郷オーストアリアで共演した女優デボラ・リー・ハーネスと結婚し、今ではビジネス面でも、公私共に親密なよう。2度の流産があったらしく2人の養子を引き取って育てている。そんなんで、今のところ浮いたハナシはないみたい。
ヒロインのレイチェル・ワイズは、今や演技派として確固たる地位を得たス
ター。本場ロンドンで生まれ、育った。代表作は「ハムナプトラ」シリーズ(1999、2001)、そしてアカデミー助演女優賞を獲得した「ナイロビの蜂」(2006)と、クセのある、どこかエキゾチックな役柄が得意。ハンガリー、オーストラリア、ユダヤの血が流れているからかな。完璧な美人ではないと思う。しかし。この「ファウンテン」では現代、そして中世スペインのシーンもあって、その史劇風コスチュームが、現代のシーンよりも主演2人ともサマになっていましたね。プライベートでは現在、監督アロノフスキーの妻!! 昨年1月に結婚、5月には長男を出産。愛のドラマを地で行っていたワケですな〜。アロノフスキーもユダヤ系、ルーツや教養が二人を引き寄せたのは想像に難くないですね。ハリウッドの映画界にはユダヤ系の優秀な人材が多い。
本作は製作中からキャストが何度も変わったりと何かと話題になっていたい
ましたが、レイチェルとアロノフスキーは2001年から交際をスタート、翌年から同棲だそうですが、経緯が、付き合っていたから起用を決めたのか、起用することがきっかけで付き合いはじめたのか、そこんところがむっちゃ知りたいんだけどな〜〜、これこそ最大のミステリーだな〜。そこんとこを曖昧にしたいのは、作品にも反映されていたような気も。妻が病に倒れるまでの、二人の出合いから恋愛、結婚、そして生活がほとんど描かれていなくて、それがちと不満でしたけどね。そっちも観たかったなあ、もっと。まあ、いま2人(現実の)がラブラブだっていうことはむちゃくちゃ伝わってきました〜〜!! ご馳走様!! では次回もお楽しみに。