マット・デイモン&アンジェリーナ・ジョリー今をときめく2大ビッグスターの共演、ひと目で惹かれあった若き日の出会い、組織に祝福された結婚、そして20数年間に渡る長い夫婦生活を演じるのは、今やハリウッドでも最も高額なギャラを取る若手トップスターの2人、マット・デイモン&アンジェリーナ・ジョリー。このような豪華な共演が実現したのは、本作の製作・監督が、全俳優のリスペクトを一身に集める現代最高の名優のロバート・デ・ニーロだからである! 製作の総指揮にはフランシス・フォード・コッポラだし。
デ・ニーロの出演した傑作の数々は今さら説明するまでもないでしょうが、監督をするのは「ブロンクス物語/愛につつまれた街」(1993)以来13年ぶり、2度目。渾身のエネルギーを込めた、上映時間2時間47分の、物凄くリアルでヘヴィな力作である。近年彼が駄作にばかり沢山出演し続けていたのは、一説によると、自身の映画製作資金捻出のためだったと言われる。主演の2人は、むっちゃ安いギャラで引き受けたという。デ・ニ−ロ自らも出演、その他のキャストも歴代のオスカー俳優がズラリと並ぶ豪華さだが、皆ゲスト出演並のギャラしかもらっていないはず。
世界最大の諜報機関・CIA誕生に一生を捧げ、取り巻く環境や世界情勢に翻弄される諜報員に扮するのがマット・デイモン。終始表情を殺した抑えた演技で、19才から41才までを巧みに演じてます。秘密結社の集会で出会った上院議院の娘が、アンジーことアンジェリーナ・ジョリー。デイモンには先に大学で知り合った意中の恋人がいたが、アンジーに官能的、肉体的な魅力を感じてしまい、彼女のアタックであっさり陥落。結果、子供をはらませ、恋人を捨てて結婚せざるを得なくなる。このような強烈なファム・ファタル的演技は、アンジーはお手のもの。まあデイモンでなくても、彼女の怪しい魅力に抗える男はおまへんやろな〜。
しかし、女にとっては満足でも、男にとって必ずしも本意ではなかった結婚が、のちの長い不幸の始まりとなる。若気の到り・・・よくあるハナシ、昔も今も若者は正しい知識を持つことが必要ですな。とは言っても後の祭り。皮肉にも結婚直後に、デイモンはいつ終わるかわからない、戦時下の海外勤務を任命される。アンジーはやがて長男を出産するが、彼が息子に会えたのは5才に成長してからだった。その長い月日に、若い2人にはお互いに浮気があったりなんかもする。再会後しばらくは、やっと望んでいた幸せな家庭生活が訪れたかに見えたが、しかし。
諜報員という仕事は、その内容全てが極秘であり、家族にすら何をやっているのかは一切話すことは出来ない。夫が何をやっているのか知らないというジレンマや不信感が、妻のアンジーの中でどんどん増殖していく。そんな矢先、デイモンはかつて別れた若き日の恋人と偶然再会し・・・不倫はひょんなことからバレてしまう! ついに2人の間は泥沼化、「お前と結婚したのは、子供ができたからだった!!」と、ショッキングなセリフをデイモンが吐いて、関係は終焉。息子の両親、という立場だけが残る。しかし、彼らを更なる不幸が襲う。成長した息子は、父親と同じ稼業に大変興味を持っていたのだった・・・後は映画をご覧くださいネ。嘆き悲しむ終盤のアンジーの演技はやっぱり巧みですな。ひとつだけ難を言わせてもらえば、40代になった2人が若すぎて年相応に見えなかったこと。まあ、そこは熱演でカバーしていましたケド。
マット・デイモンの私生活はというと、共演した女優との交際が多かったみたいで、「レインメーカー」(1997)で共演したクレア・デインズ、出世作「グッドウィル・ハンティング」(1997)のミニー・ドライヴァー、また、ウィノナ・ライダー、モデルのブリジッド・ホール、などとさすがに華やかだが、「ふたりにクギづけ」(2003)撮影中のマイアミのバーというかクラブで知り合ったルシアナ・バロッソと2005年に遂に結婚。ウエイトレスというかコンパニオンをして働いていた彼女をデイモンが見初めたという、まるで映画「プリティ・ウーマン」(1990)みたいなオハナシ。むっちゃラッキーガールの彼女は、シングルマザーで連れ子がいた。デイモンが素人さんを選んだのは、セレブリティとばかり付き合っていた反動? 業界の人間にはもうアキアキしていたんではなかろうか、と僕は推測しますな。2006年には娘が誕生。
一方、何かと話題をず〜〜っと提供し続けてくれる問題児でビッグスターの、アンジェリーナ・ジョリー。名優ジョン・ボイトと、最近亡くなったフランス人女優の母マリシェリーヌ・ベルトランの間に生まれたが、父親とはマジで仲が悪く、近年、とうとう親子の縁を切ってしまったらしい。1995年、俳優のジョニー・リー・ミラーと最初の結婚、4年後の1999年に離婚。バイセクシャルを公言し、女の恋人がいるというウワサはずっと絶えなかったり。1999年、共演した20才年上のクセ者役者&監督ビリー・ボブ・ソーントンと略奪愛、そして結婚。交換した血液をカプセルに携帯している?とか、彼の名を身体に彫るなど、怪しくも公にベタベタ夫婦ぶりを見せつけていたが、2002年に離婚。原因は、慈善活動家としても有名なアンジーが、どんどん養子を取りたがり、ビリーの意見が合わなくなったことだとか。養子の筆頭、カンボジア難民のマドックス君はいまや有名だけど、子供は計7人!?
そして「Mr.&Mrs.スミス」(2005)で共演した、ジェニファー・アニストンと離婚後のブラッド・ピットとビッグ・カップル誕生と大いに話題を集め、彼との本当の娘を2006年出産した。この作品の撮影中は、妊娠真っ最中だったワケで、母親の役を演じるには良かったのだろうか? まだ正式には結婚していないが、2人合わせての通称が”ブランジェリーナ”なんて言われてる。「Mr.〜」以降に初めて出演したのが本作なのでした。最近は、この2人の仲が危うい?というウワサが多い。政治に関する意見の食い違いで大ゲンカしたとか、さらに養子をまだもらおうとするアンジーにブラピがうんざり・・というもの。アンジーの我の強さに、ジェントルマンと言われているブラピも手を焼いている、といったとこだろうか? さて今後どうなるのかしらん?
ついでに、監督デ・ニーロの私生活はというと・・・黒人女性が好きなのは有名で、2度の結婚とも黒人の女優。あのナオミ・キャンベルにアタックしてフラれたなんていうエピソードも。「ブロンクス物語」では、自らの少年時代を重ねたような主人公の初恋の相手が美しい黒人の少女だった。今作は男の世界中心の映画だから、そういった趣味が入り込む余地は無いだろうと思いきや、、出た〜〜やっぱりブラックビューティーが! デイモンの息子が夢中になるのが、アフリカはコンゴの綺麗な女性スパイなのでした。彼にとってのマドンナは、常にブラックビューティーなんですな。人間の所業はいつもミステリアスだなや〜。ではまた次回!