「甘いものは苦手だけど、これは時々食べたくなるんです」。会社帰りの20代の女性が買ったのは、東急東横店地下1階のフードショーにある「御門屋(みかどや)」(TEL03・3477・4630)の「揚げまんじゅう」(1個95円)。夕方ともなると、バラ売りを一つから気軽に買っていくOLや学生の姿が増える。賞味期限が1週間という日持ちの良さから帰省の手みやげとしても人気で、年末などのピーク時には1日1万個ほどが売れるという。
御門屋は目黒に本店を構える創業53年の揚げ菓子専門店。11年前に誕生した揚げまんじゅうは、厳選した小麦粉と北海道産の小豆を使ったまんじゅうを、独自にブレンドした新鮮な植物油で揚げたものだ。薄皮の香ばしい食感とあんの上品な甘さ、そして意外なほど軽い口当たりは、「揚げ」にこだわる店ならではのもの。1日に数回、作りたてを百貨店に運ぶという鮮度管理にも気を配っている。
「こし餡(あん)」=写真左=と、皮とあんに黒ゴマを練り込んだ「胡麻(ごま)入りこし餡」=同右=の2種類。「老若男女問わず、誰が食べてもおいしいと思っていただける味だと思います」と店長の若林幸之助さん(47)。親しみやすさの中にある妥協のない味が、今日も食べた人を幸せな気持ちにする。