「一番人気があるストロベリーを使った、特別なコンフィチュール(ジャム)を作ってほしい」。昨年9月、伊勢丹新宿本店(TEL03・3352・1111)のバイヤー上野奈央さんは、仏・アルザス地方のパティシエ、クリスティーヌ・フェルベールさんを訪ねた。
お菓子好きの間で「ジャムの妖精」と称される彼女のジャム「メゾン・フェルベール」=写真=は、アルザスで採れる旬の果実を中心に、グリーントマトなどの野菜、ハーブも組み合わせる。そのレシピ数は200以上。果実の食べ頃を熟知し、細やかな感性の持ち主だからこその味だ。一つ一つが手作業で、「コンロがほんの四つあるだけ。どこの家庭にもあるような銅鍋でぐつぐつ煮込むんですよ」と、工房をのぞいてきた上野さんは話す。
売り場には、月初めに入荷する約20種が並ぶ。売り切れになれば次回待ちだ。今回、同店の要望に応えたストロベリーのジャムは、ココナツ、パッション、マンゴー、白い花を組み合わせた4種(各220グラム、1575円)。8日から各100個限定で販売する。
瓶からのぞく大粒の果実。一すくいで、パン、ヨーグルト、紅茶などのすべてを優雅な味にしてくれそうだ。春めくアルザス。今度はどんなジャムが届くのだろうか。