そごう横浜店にある「崔(チェ)さんのキッチン」(TEL045・465・3023)は、韓国料理研究家、崔誠恩(チェソンウン)さん(46)がプロデュースするキムチ専門店。85年に来日、素材と韓国の伝統的な作り方にこだわったキムチが評判だ。イートインには一人客も多く、ベビーカーを押す女性の姿もある。
イートインのメニューは全5品で、人気はナムルがたっぷりのった「石焼ビビンバ」(写真、893円)。ホウレンソウ、ニンジン、ゼンマイなど5種類のナムルは、かめばかむほど野菜のうまみが増す。同キッチンを経営する「オフィス東京」の商品開発管理部、井上博幸さん(42)は、「野菜が持つ本来の味を大切にしている」。色も鮮やかだ。ナムルの作り置きはせず、その日の朝に作ったものを提供している。添加物は一切なし。具材は他に、温泉卵と牛そぼろ。韓国産の上質な唐辛子を使ったコチュジャンは、辛いだけでなくうまみが潜んでいる。これが、食欲をそそる。
崔さんの祖母は、人気韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」で知られるようになった、宮廷料理に携わっていた一人。「韓国伝統の味を、時間をかけてゆっくり味わってほしい」という思いが、消費者の心をつかんだのでは、と井上さんは話す。