東京・渋谷の東急本店にある「鮨処 みや武」(TEL03・3477・3429)は、日本有数のマグロ漁港として知られる神奈川県の三崎港を拠点に、高級料亭などに並ぶ第一級のマグロを国内外へ供給する会社「三崎港まぐろ」の直営店。店頭にはインドマグロ、本マグロなど、注文に応じて切り売りする世界のマグロがずらり。扱うのはすべて天然物、質のよさは折り紙付きだ。
芸能人の常連も多いという併設のイートインコーナーでは、その季節に一番おいしいマグロを使ったメニューを、手ごろな価格で提供する。人気は「大鉢のまぐろづくし」(写真、1890円、吸い物付き)。脂身のさっぱりした大バチマグロの中トロやあぶりトロ、ビンチョウマグロとバラエティー豊かで舌を飽きさせない。
その中に、「大バチマグロの天身」という聞き慣れないネタがある。一般的な赤身をより細かく分類し、「脂入り赤身」「赤身」、そして一番中骨に近い部位のことを「天身」と呼ぶそうだ。水分が少なく、まったりとした食感。「天身なんてマグロ屋しか出さないネタ。いろんなおいしさを知ってほしいんです」と同店の石田哲義さん(65)。マグロの奥深さを実感できる、ぜいたくな一皿だ。