銀座三越(TEL03・3562・1111)の「味匠庵」は、全国の名店の味を集める「食」のセレクトショップ。曜日ごとに変わる弁当などは、売り切れもしばしば。電話で取り置きができる商品もある。
火・木・土曜の店頭に並ぶのが、鳥取県米子市に本社を構える「米吾」の、「吾左衛門の燻(いぶ)し寿司(ずし) 鯖(さば)」(写真、一本1869円)。江戸時代から受け継がれ、米子の名産のひとつとして人気の定番の押しずしに加わった「洋風」の味だ。サバは薫製にして、ワインビネガーとバルサミコ酢などを合わせた甘酢で締めたもの。ノルウェー産のサバは薫製にしても脂が落ちず、片身をそのまま一本のすしに使っているので身が厚い。
開発者が「欧州と日本の食文化の融合」というすしに、しょうゆではなく、同封のオリーブオイルとブラック、ホワイト、ピンクペッパーをブレンドした特製コショウをつけて食べてみる。薫製のよい香りが広がり、ワインやビールが飲みたくなる。定番のサバ、マスずしよりも濃厚な魚の脂でまったりする口を、コショウとオリーブの香りが、さわやかにしてくれるから不思議だ。食材の相性を発見し、味わうことができる新たな「日本の味」に出合えた。