大丸東京店(TEL03・3212・8011)の「銘茶 なつめ」は、茶人の遊び心や自由な発想を現代に生かそうと、宇治茶の老舗(しにせ)「福寿園」が6年前に出したブランド。緑茶のほか、紅茶、中国茶など約60種がそろう。
この時期お勧めなのが、秋限定の2種=写真。上品なユズの香りが心地良い「和風ハーブティー 柚(ゆず)入り茶」(缶入り40グラム630円、袋入り50グラム525円)は、徳島産の無農薬ユズの皮をじっくりと乾燥させ、茎茶に混ぜた。ベースは緑茶だが、「紅茶のように熱湯を注いでお召し上がり下さい」と店長の伊藤哲雄さん。口に含むと、清涼感のあるユズの香りがすーっと鼻に抜け、茎茶の甘みとのバランスがいい。
「南山城村・童仙房 土蔵熟成茶」(袋入り80グラム1050円、缶入り120グラム1890円)は、5月に摘んだ宇治の新茶を、夏の間標高500メートルの山中にある土蔵で保管し、熟成させた。青葉のような新茶をまろやかな味に育てる、伝統的な手法だ。開発から検品までを行う「福寿園CHA研究センター」の職員が、毎日土蔵で茶葉をチェックし、完全に熟成したものだけを出荷。こちらは少し冷ました70度の湯を注ぐと、やわらかな香りが立ち上る。コクのある味わいだ。