フルーツと生クリーム、カスタードクリームを、柔らかなスポンジ生地で包んだロールケーキ。側面からは、イチゴ、キウイ、バナナ、マンゴー、パパイヤ、使っている全てのフルーツが見えてカラフル。
87年、東京・南青山にオープンしたレストラン「キハチ」。お客様からの「デザートをテークアウト出来ない?」という要望に応えるため、92年、地下に「パティスリー キハチ」がオープンした。レストランのデザートメニューとして、バットからお皿にすくう形で提供されていた「トライフル」を、テークアウト出来るように何度も何度も試行錯誤が重ねられ、「キハチトライフルロール」が誕生した。以来、人気の定番商品として、店頭に並んでいる。
「キハチトライフルロールは、素材一つ一つにこだわった、パティスリー キハチの精神が凝縮された商品です」と、パティスリー キハチ製菓長の外薗栄敏さん=
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「ロールケーキは、使う材料も作り方もシンプルだからこそ、素材が大切になります。実際に生産地に足を運び、生産者と顔をあわせ、吟味して選んだ素材を使用しています」。
牛乳は、岐阜県の飛騨の山あいにある「牧成舎」のもの。「牧成舎」の牛乳は、乳脂肪が高いのが特徴。配合飼料をできるだけ控え、干し草などの粗飼料を使い、牛舎は常に清潔に保たれている。卵は、飼料にこだわっている栃木県の「卵明舎」のもの。
自家配合の天然飼料には抗生剤・抗菌剤・合成着色料など一切使わず、人間も食べられるものを与えている。小麦粉は、国産小麦粉を使用。素材を厳選するだけでなく、素材の良さを引き出す工夫もしている。イチゴは、枝で熟してから収穫されたものが農家から直接届くので、新鮮で香りも甘さも強い。出来たての味わいを大切にするために、日に3便、各ショップにケーキを配送している。「からだに安全で新鮮な素材にこだわり、素材の持ち味を生かすこと」。そんなパティスリー キハチの精神と、パティシエの技がつまっている一品だ。