高級フルーツなどを使わず、スポンジ生地と生クリームだけのシンプルなロールケーキ「TOKYOかすてらロール(1個1050円)」。パティシエの辻口博啓さんによる"和スイーツ"の店「和楽紅屋(わらくべにや)」大丸東京店の限定商品だ。
シンプルだからこそ、素材は厳選している。卵は那須御用卵を使用。生地の色が黄色いのは、甘みに蜂蜜をたっぷり使っているから。その分、生クリームは甘さ控えめで軽い仕上がり。口に入れるとしっとり、もっちりとした食感とともに、蜂蜜の穏やかな甘さとほのかな香りが広がって、ついもう一口、と手を伸ばしたくなる。
「TOKYOかすてらロール」はそもそも、東京でしか買えないカステラを、と意気込んで作った和楽紅屋のカステラを発展させたもの。同店店長の佐藤麻衣子さんは「ひとりでつい1本食べちゃった、なんて言うお客様もいらっしゃいます」。
07年11月、東京駅八重洲北口のグランノースタワーに移転した時、大丸東京店は「忙しいビジネスパーソンが気軽に立ち寄れるように」と、デパ地下ではなく1階を和洋菓子売り場にし、51店舗をそろえた。「和楽紅屋」は、新幹線改札口につながる八重洲側入り口に面しており、ガラス張りの明るい店内には、手みやげとして、あるいはちょっとぜいたくな自分用「おやつ」を買い求めるビジネスパーソンの姿が後を絶たない。
人気商品はほかに、きなこやみそ、ごまなどを使った「和楽(わらすく)」、小ぶりのどら焼き「紅どら」、辻口さんの出身地石川県七尾のしょうゆを使った「七尾鳥居醤油ロール」など定番のほか、水菓子など季節限定商品も多彩で、アイデア豊富な品揃えを眺めているだけでも楽しい。
「和菓子がいいけど洗練された感じもほしい、和とも洋とも分類できない、どこにもない和スイーツがほしい、そんなスイーツ通に好評です。商品のシンプルな作りと味わい、すっきりとした店構えせいでしょうか、男性ビジネスマンのお客様がとても多いんですよ」(佐藤店長)