「ドラさんですか?」と見知らぬ人から声をかけられることがよくあります。そのあと決まって、「見てましたよ。フランス語会話」と続きます。私が出演していたのは、もう10年以上も前のことなのに!
日本での数カ月間の滞在のあと、国連本部で働いていた私に、ある日東京から電話がかかってきました。それは、NHK教育テレビ「フランス語会話」に迎えたいというオファー!いろいろと考えた末、テレビの仕事にチャレンジしてみることにしたのです。
日本に舞い戻った私は、92年から番組に参加しました。先生やフランス人のゲストパートナーたちは入れ替わったけれど、私は5年間、ずっと参加していたのです!
発音の見本になるだけでなく、カツラをかぶってスキットをやるなど、活躍したんですよ!当時は週2回(再放送を入れて4回)の放映だったせいか、視聴者の方からよくファンレターをもらいました。道でも声をかけられて、「フランス好きの人ってこんなにも多いの!」と驚いたものです。ヘアスタイルや服装のことまでコメントされて、またびっくり!日本人ってとっても好奇心旺盛!
いまでもこの印象は変わりません。電車では多くの人が新聞や本を読んでいます。マンガのこともありますが、勉強熱心な姿に感心してしまいます。
外国にばかり興味があって、自分の国のことには無頓着だったのですが、「フランス語会話」や慶応大学でフランス語を教えるようになり、自国のことを紹介する機会も増えてきました。
日本のおかげで、フランスの魅力を再発見することになったのです。