「ちょっと一杯どう?」
フランス人にとって、アペリティフ(食前酒、略してアペロ)の時間はとても大切です。カフェや家、ときには戸外で集まってアペロを楽しみ、それからレストランへ行くことも。アペロは仕事から遊び、プライベートへと切り替えるためのクールダウンでもあります。
「とりあえず、ビール!」と頼むのと近いかもしれませんね。
食事を一緒にするには気が重い、かといってカフェでは物足りない……。そんなときは「アペロを一緒に飲みましょう」と誘います。話がはずんでおなかがすけば、「レストランに行きましょうか」と提案もできるし、とっても便利!
マティーニやキールなどのカクテルが定番ですが、シャンパンもおすすめ。シャンパン! どんな場面にも合い、魅惑の世界へ誘う媚薬(びやく)でもある特別なお酒。シャンパンの栓を開けることは、非日常の美しい時間の幕開けなのです。日本にいるときは、シャンパン以外なら梅酒ロックが私の気分。
アペロが欠かせない地方といえば、南仏。お昼ごはんの前にも飲みますし、夕方から始めて、それは延々と日没(夏は10時ごろ!)まで続くのです。仕事を終え、家族や友人たちとアペロを片手に談笑する姿は、どこでも見られる風景です。自家製リキュールがある家も多く、知り合いが顔を見せると、まずはアペロを勧めます。
6時を過ぎたらアペロの時間。家族や友人、または恋人と、おいしいお酒でおしゃべりしましょう。今日はフランス農水省が定めた「アペリティフの日」です。ではサンテ(乾杯)!