最近のカンヌ映画祭、私の印象はスポンサー主義でセレブに寄りすぎているなあ……という感じ。でも今回取材して、カンヌはやはり映画好きのための映画祭だったと確信しました!
朝8時から始まる上映、開始時間のずいぶん前からみんな並び、朝から晩まで映画漬けの日々。記者会見やパーティーで繰り広げられる映画論。公式上映を見られるのは、プレスや俳優といった限られた人だけではありません。映画に対する情熱をつづった手紙が審査に通ると「映画通(シネフィル)」というカードがもらえ、上映作品を鑑賞できます。こうした制度があるのも、カンヌらしさではないでしょうか。
受賞作品は世界からも注目の的。審査員たちは真剣な議論を連日しています。授賞式で見かけた審査員のマギー・チャンの顔は、遠くにいる私からも分かるほどやつれ気味で、審査の真剣さと大変さを物語っていました。
でも、カンヌのすばらしさは、魔法のような華やかさを抜きにしては語れません。港に豪華なクルーザーが集い、あちこちで開かれるパーティーやきらびやかなイベント……。
受賞には縁遠いハリウッド映画ですが、映画祭の華やかな雰囲気を盛り上げているのは、やはりハリウッドスターです。レッドカーペットでの彼らは、ゴージャスな装いでオーラを振りまいています。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーを見た時は、私も大興奮!カンヌにいる幸せを感じました。
大マジメに映画と向き合う一方で、繰り広げられる華やかな宴。そんな二面性がカンヌ映画祭のおもしろさなのですね。